子どもの「英語環境」を作るとは?

子どもの「英語環境」を作るとは?

「英語環境」というものが子どもにとって大切だという話を聞いたことがある人がいると思います。

そうなんです、この「英語環境」は、子どもが英語を自然に習得するために不可欠なものなのです。英語習得のカギを握るのは、やはり幼少期からどれだけ英語に接することができたかということになります。そのために、この「英語環境」に幼少期から身を置くことが必要です。

つまり、親が子どもの英語習得のために、「英語環境」を家庭に作る必要があるのです。そして、「英語環境」のなかで、毎日英語に触れる機会を習慣化することが重要です。

しかし、そもそもこの「英語環境」とはどういうものなのでしょうか?またどのようにして作ったらよいのでしょうか?

今回は、子どものための「英語環境」とは何かということと、簡単なのに子どもの英語力を伸ばす環境の作り方についてお伝えしたいと思います。

子どもの「英語環境」とは?

まず、子どもにとっての英語環境は、簡単に表すと上記のように「聞く」「話す」「読む」「書く」「観る」になります。

しかし、そもそも「環境」を整えるのがなぜ重要かといいますと、一言で環境の重要性を表す言葉としてこのような言葉があります。

「子どもは環境と主体的にかかわり、環境を吸収し成長を遂げる」

つまり、環境が整うと「自分で選ぶものが整備されて、自分で選択できるようになり、その活動を集中して繰り返し行うようになり、その経験が子どもに満足感や達成感を与えてくれる」という一連の流れを得ることができるのです。そうなることで一個人の人間として、円満で温厚な人格に育つことができます。

環境を整えることで、子どもが主体的に物事にかかわるようになることができ、そして人間として満たされた人格に成長することができるのです。

これを英語活動に当てはめると、「整備された環境の中で、子ども自身が自ら英語と触れ合う機会を選び、英語活動を集中して行い、その経験が子どもに満足感や達成感を与えてくれる」という可能性が考えられるのです。

つまり、「聞く」「話す」「読む」「書く」という数ある英語活動の中から、初めは親がその子のレベルの活動を一緒に選び、親がそのやり方を伝えれば、子どもは自ら英語活動を楽しめるように徐々になっていくでしょう。そして、その英語活動の楽しさを知れば、集中して何度もその活動を楽しむでしょう。その英語活動の経験が子どもに満足感や達成感を与えるのです。英語を身につけるということだけにフォーカスしてしまうと子どもはその重圧感が嫌になってしまうでしょう。

しかし、このように子どもの自主性を育てる形で英語環境を整えて、子どもに寄り添った活動をしていけば、子どもは嫌がるどころか、むしろ、喜んで何度も活動を行います。

これぞ、自然に英語習得が可能な環境といえます。

ここではいわゆる英語の4技能「聞く」「話す」「読む」「書く」にプラス「見る」の技能を子どもが選択できるようにするためには、どのようにしたらいいのかということをお伝えしたいと思います。実際に、その環境づくりの例もご提案します。

補足ですが、「見る」というのはDVDやビデオ、ピクチャーカードやiPadなどの端末機、ポスターといった視覚に訴える教材のことです。もちろん「見る」というもののうちDVDやビデオ、iPadなどの端末機は、「聞く」とか「読む」といった作業も含まれますが、ここでは視覚的に鑑賞するといった「見る」教材ととらえることとします。

ではこの5つの環境の具体例はどのようなものかといいますと…

という感じになります。

しっかりこの環境を整えて、子どもに寄り添った声掛けをすることで、子どもの自発性を引き上げ、気が付けば「人格的にも豊かになりながら、英語も習得することができる」という超理想的な力を身につけることができるかもしれません!

目次

「聞く」環境づくり

まず「聞く」についてです。幼少期に「聞く」ことは、とても大切です。4技能のうち、一番重要といえます。なぜかというと、「聞く」ことで「英語耳」を育てることができるからです。

「聴く」一言で「きく」といっても2種類あります。それは「聞く」と「聴く」です。

どういう違いがあるかというと、「聞く」は無意識に近い形で自然に音が耳に入ってくる状態を言います。例えば「話し声が聞こえる」とか「物音が聞こえる」といったことが「聞く」です。

一方、「聴く」は意識的に集中して聞くという状態をいいます。これは「講義を聴く」「相手の話を聴く」「音楽を聴く」といった時に使われます。

でも一般的に「聞く」が両方を兼ねることが多いので今回は「聞く」と表現しています。

では「聞く」と「聴く」は子どもの英語環境を整えるうえでどちらが大切なのでしょうか?

答えは、両方大切です。

なぜかというと、英語を「聞く」という無意識の状態で、自然な音として耳に入ってくる方法、つまり聞き流すことで作られる「英語耳」と、聴きたいから意欲的に意識をして「聴く」という方法で作られる「英語耳」の両方があるからです。

では、「聞く」英語環境を整えるためには、どのような例があるでしょうか?

それは以下のような例があります。

①CD、DVD、タブレット、パソコンで英語の音源を聞く

②人の話し声を聞く

③音声タッチペンで繰り返し英語の音源を聞く

ひとつひとつ解説していくと

①CD、DVD、タブレット、パソコンで英語の音源を聞く

こちらは、大きな目標は、このようないろいろな媒体を使って、ネイティブだけでなく、ノンネイティブの英語の音にも慣れる「英語耳」を作ることが目的です。ノンネイティブの英語については、また「英語のなまり」の記事のところで詳しくお伝えしていますが、いろいろな国や文化の中で話されている英語に慣れることで、将来、ノンネイティブの英語を理解しよりスムーズなコミュニケーションが図れるようにするのが目的です。

我が家の基本は、まずなんといっても「CDのかけ流し」です。朝と、暇なときは「うるさい!」とならない限り、母である私が勝手に再生ボタンを押しています。

また、CDの内容はチャンツ、ライムといった英語のリズムをつかむことで、英単語のでき方や、発音のスムーズな仕方を理解することができます。我が家では、マザーグースをクラッシック調、語り調、リズム調といった、ひとつのものを様々な切り口から楽しませて聞かせてくれるCDを選んでいます。

また、CD付の絵本を積極的に取り入れて、見たいときにするに手に取れるような場所に置いています。

DVDは、暴力的な発言や内容でない、平和な内容のキャラクターの英語DVDを選んでいます。

特にセサミストリートは、もともと「みな平等」というコンセプトで作られているので、肌の色はもちろん、障がいのあるお子さんも登場して、先入観を打ち破ってくれるところがいいと思います。

タブレットやパソコンでは、CD付でない英語絵本の英語音源が欲しいときに活用しています。

例えば、エリックカールの「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」など絵本のみを買ったとします。しかし、その英語音源が欲しいときに検索すると、外国の方がアップした絵が付いた丁寧な動画を見つけることができます。その本の朗読動画の音源を聞きながら、いっしょに絵本を楽しみます。

もちろん一番いいのは、おうちの人が英語絵本の読み聞かせをすることですが…。

それは後で触れるとして、まずは、時間を見つけて親がかけ流しをしてあげる。そして、子どもが聞きたいものがあれば、一緒に選んでかけ、聞いてまねをしたり、歌ったりしてみてください。

子どもが一番うれしいのは身近な人と一緒に、楽しむことなのです。

②人の話し声を聞く

これは、やはり一番身近な人が話す言葉を聞くということが、子どもにとって、リラックス効果があり、一番うれしいことです。ですので、親が英語の歌を歌ったり、マザーグースに出てくる英文を口癖のように繰り返し聞かせたりすることがベストです。

また、もちろん英語で話しかけるということもとても効果があります。

言語習得の臨界期といわれる10歳前後までに、いろいろな国の人の英語に触れておくことが大切です。

赤ちゃんのうちは、親が歌を歌ったりマザーグースを歌ったり、またCDなどの英語の音源を聞かせるというのがいいと思いますが、だんだん年齢が上がるにつれ、親以外の特にいろいろな国の人との実際のやりとりを少しずつ入れていくといいと思います。

今はインターネットが使えてとても便利だと思いますが、オンライン英会話などを活用して、英語をググっとより身近にすることができます。オンライン英会話は、いろいろな国の人と会話ができるところもありますし、特にフィリピンの講師が多くを占めているので、日本人が話す英語とは違う体験をさせることができます。

我が家も、英語を身につけるという目的もありますが、いろいろな国の人や文化に触れる目的が大きいです。そして、英語環境もですが、いろいろな国の人が世界にはいるのだという環境に慣れさせ、また英語を使う度胸をつけさせるということが最大の目的です。

ちなみに、3歳の子は、簡単な英会話は理解できているようで、講師の指示に従って動いています。

③音声タッチペンで繰り返し英語を聞く

最近、英語教材にはタッチペンがセットになっているものも多く出回るようになってきました。

我が家では、CD付き絵本がたくさんあるので、そのCD音源と絵本とを付属のバーコードシールと連動させて、遊び感覚で英語を繰り返し聞かせています。

日本語とは違う言語が面白く聞こえるときもあるようで、兄弟で繰り返し聞いて(遊んで)、まねをして、笑い転げているときもあります。

おもちゃと音声タッチペンを連動させて、例えば車に直接バーコードシールを張って「car, car. This is a white car.」などと絵本だけでなく実際のものにも英語と関連付けさせて遊ばせています。

とにかく、子どもは面白いと思ったことは何度も飽きずに繰り替える習性があります。CDのように再生ボタンを押したり戻したりという手間がないところが子どもには使いやすいようです。

以上のように、「聞く」にはまだほかにも、ラジオ、テレビ、音源ボタン付き絵本、音源付きおもちゃなどたくさんの教材があると思います。子どもの興味が一番だと思うので、子どもの興味に合ったものを選んであげてください。そして手に取って繰り返し使えるようなところに置いておくということが大切だと思います。

「話す」環境づくり

「話す」ための環境づくりは

①周囲の人と話す(家族、友達など)

②英語の講師と話す(オンライン英会話講師、英会話教室講師など)

などに分けられます。周囲の人がどんな言語で話しているか、どんな言語の環境に身を置いているかが、子どもがはなる言語に影響を与えます。つまり赤ちゃんの頃からどんな言葉を聞いたかということで、その子の話す言語は決定されます。という意味で「話す」ことは、「聞く」ことととても深く関係しています。

①周囲の人と話す(家族、友達)

家族や周りの人たちが話している言語を、子どもは自然と身につけます。

わたしたちの環境は、日本に住んでいる場合、日本語に囲まれて生活しています。そこで、子どもが過ごす環境に英語を取り入れることで、日本語の環境で生活する中にも、英語をいれてしまおう!というわけです。

「英語で話しをするの?」「わたしは英語が得意ではないんだけど…」

と思う方もたくさんいると思います。しかし、「わたしは英語ができないから、子どもには同じつらい目に合わせたくない。だから子どもには英語を身につけて欲しい!」という話をよく聞きます。

わたしは、親が全然興味がないものを子どもが興味を持つとは思えません。せめて興味を持つまでのきっかけ作りをする必要があると思います。

そこで、簡単なフレーズの英語で話しかけてほしいのです。

例えば、朝起きたら、「Good mornig!」とか「How do you feel?」とかです。

以下は、子どもに少しでも英語に興味を持ってもらうための話しかけを、各場面別にまとめたものです。

これらを参考にして、「ママ(パパ)も英語に興味があるんだよ。英語って楽しいよ。」ということを伝えていただけたらと思います。また、繰り返し、繰り返し、脳が英語という言語を認識するまで話しかけてみてください。なお、フレーズ集は印刷できるようにしてありますのでご活用ください。

朝の場面 ※随時更新

公園での場面 ※随時更新

昼の場面 ※随時更新

夜の場面 ※随時更新

②英語の講師による話しかけ(子どもオンライン英会話講師、子ども英会話教室講師など)

どうしても、「英語を話すことに抵抗がある」とか、「なかなか習慣化できない」といった場合は、「子どもオンライン英会話」や「子ども英会話教室」などを利用すると良いでしょう。

特に、オンライン英会話は各家庭のスケジュールを優先させて受講することができます。

どういうことかというと、「受けたい日」「受けたい時間」「受けたい場所」「教えてもらいたい講師」を自分で選択し、設定できるということです。しかも、これだけ条件が整っているのに、教室に通うよりも超低価格なのです。

中には24時間対応しているオンライン英会話もあるので、旅先など日本と時差がある場所でも受けられるし、子どもだけでなく親が受けたい場合も、子育てのひと段落する夜などにも受けることができます。

「読む」環境づくりと「見る」環境づくり

英語で「読む」環境と「見る」環境を整えるためには、どのようなことが必要なのでしょうか?これも、親の手助けがあると、子どもたちの「読む」ことに対する興味が膨らみ、自ら英語の本を手に取るようになるでしょう。

「読む」環境づくりに関しては、以下の3つについて、その生かし方や、環境の整え方についてお伝えします。プラス「見る」環境づくりに関しては、「読む」ことにプラスDVDやビデオ、タブレットなどを利用した動画が加わります。子どもたちが一番興味を示すのに手っ取り早いのはやはり、動画だと思います。

一日に何時間も見せ続けるのは問題がありますが、時間を決めたり、テーマを決めたりして見せることで有効に動画を活用できると思います。しかし、見せっぱなしは禁物です。これも親がかかわることで効果がぐんと上がります。例えば、一緒に鑑賞して、親が繰り返し単語やフレーズを言ってみたり、歌ったり踊ったりしてみるという子どで大丈夫です。

今回は、動画以外の「読む」「見る」についてその環境づくりの方法を考えてみたいと思います。

①本、絵本、パソコン、タブレットなど

②ピクチャーカード

③表、ポスターなど

①本、絵本、パソコン、タブレットなどで英語環境を整える

特に、幼いうちは、簡単なものでよいので、朝、昼、夕方、寝る前などどの時間でもいいので毎日読み聞かせをしてあげると良いでしょう。

しかし、この「読む」ということも、「聞く」ということと大きくかかわっています。なぜなら、最近よく日本でも聞くようになった「フォニックス」という物があります。これはアルファベット一つ一つにはエーとかビーとかいう「名前」のほかに「A:エァ」「B:ブッ」「C:クッ」といった「音」が存在するというものです。

そうなんです、実はアルファベットはエービーシーと習ってきましたが、ネイティブの国ではその「音」である「エァ」「ブッ」「クッ」とかを幼稚園や小学校1年生のあたりで習っているのです。

その「フォニックス」の理解もやはり音であり、英語を読むときに絶対に必要な技術なのです。「読む」ようになるためには、同時に「聞く」ことも大切にしていきたいものです。

今のは少し込み入った余談ですので、とにかく「読む」ということに近づけるためには、まずやはりここでも親や周りの人が子どもたちに読み聞かせをするというところから始まります。

簡単に読めて、繰り返し読みきかせができる絵本をお勧めします。例を挙げますと、オックスフォードの「リーディングツリー(ORT)」とか、「ソングバーズフォニックス(Songbirds Phonics)」がレベルごとに分けてあり、ページ数も少なく薄いので、親子で気兼ねなく手に取ることができます。

我が家では、この「ソングバーズフォニックス」の薄い本を一日3冊ぐらい繰り返し読んでいますが、英語の文字から、英文を言えるようになりました。子どもたちも、自分で英語の本が読めることがとてもうれしく思っているようで、自ら繰り返し手に取って読むようになりました。

②ピクチャーカード

ピクチャーカードとは、絵や写真、図などが一項目一枚の紙に表されているカードです。

そこには、文字が入っているものとそうでないものがあります。基本的に文字が入っている方が、「読む」ようになるためには必要だと思います。例えば「apple」のカードにリンゴの絵と単語が載っているとします。子どもたちは、まずは赤だったり青だったりのリンゴの絵や写真といったイメージを持つものに興味を持つと思われます。しかし、実は子どもにとっては「apple」という単語も、イメージの世界なのです。

英単語という概念をはじめは持っていないので、「apple」という文字をイメージで覚えてしまいます。

そのカードを子どもと一緒に読んでみましょう。できれば、カードを壁に差し入れて掛けられるものがあると良いでしょう。我が家では、カードは手作りにしていますが、簡単に済ませるためには、公文などのフラッシュカードを利用するといいと思います。うちもはじめは利用していて、カードの表のところもしくは裏に、リンゴなら直筆で「apple」と書き込みました。英単語の書いてあるカードもすでに売られていると思いますので、探してみてください。

③表、ポスターなど

これはいたってシンプルです。いつも子どもたちが目にする壁などに表やポスターを張るというものです。

表というのは、Sunday, Monday, Tuesday…といった曜日が表になったものや、数字が表になって見やすくなったものなどのことです。

ポスターは、アルファベットポスターや、絵が描いてあり、その一つ一つに英単語が書いてあるものです。市販のものでいいと思いますので、壁に貼って子どもたちと一緒に読み上げてください。我が家は、子ども部屋の壁と、トイレの壁に貼っています。慣れてくると、勝手に読み上げるようになるので、それまでは一緒に読んであげてください。

また、週替わりや月替わりで張り替えると、子どもたちが「ママーこれなんて読むの?」とか「これってどういう意味?」とか聞いてきます。そんなとき親としては、子どもが興味を持ってくれているということなのでうれしく思います。貼るだけなのでぜひやってみてください。

「書く」環境づくり

「書く」ことは、カナダの小学校では国語の授業で4年生になって本格的に学び始めるといった印象があります。物語を教師が音読し、配られたプリントに書いてある設問に文章で答えていくという感じです。設問は細かいものではなく、主にその本の感想を述べる設問にA4の用紙1枚が使われているというイメージです。

印象的なのは、カナダの子どもたちは、自分の感想や考えを、たくさん表現することができるということです。文章で表現したり、発表することに躊躇する子どもが少なかったです。みんな積極的に挙手をして、自分のまとめた意見や感想を発表していました。

日本では、書道や習字という授業もあり、文字の美しさや書き順などといった、見た目や文字そのものを重要視する風習があります。英語を主とする国々では、アルファベットを書く練習はしますが、あくまでも英語を遣ったり書いたりするためですので、すぐに文字を道具として活用する様子がうかがえるのではないでしょうか?だから、こだわるところは文字の見た目や書き順ではなく、文章の内容そのものであり、英語という言語は、自分の感想や意見をまとめるために使うことに重きを置くという授業が成り立つと思います。

それでは「読む」ことを中心にした環境を整える方法をお伝えします。

①テキストブック、ファンブック

②プリント、インターネットからの印刷物

③英語ノート、画用紙

①テキストブック、ファンブック

テキストブックとは、よく洋書を販売している本屋さんや、インターネットで検索すると出てくる、問題集のようなものです。おすすめとしては、SCHOLASTICというアメリカの会社のものや、schoolzonの発刊しているものが扱いやすいと思います。

SCHOLASTICという会社は、クレヨンやのりなどといった文房具も販売していて、みなさんもトイザらスなどで見たことがあるかもしれません。カナダの小学校でもこのメーカーのものが使われていました。

特に小さな就学前の子どもには、オールカラーのものを用意するといいと思います。

ファンブックは、字のごとくFUN BOOKで、お楽しみの本です。パズルのようなものや、数字をたどっていくと何らかの絵になるような、主に誰でも気軽に(ともすると英語が必要ないものもあるので、ぜひ一緒にone,two,threeなどと英語でレクチャーしながら子どもと一緒にやってみてください)楽しめる、お楽しみ本です。クリスマスやハロウィンにあわせた絵柄のものもあるので、シーズンごとに選んで楽しんでみてください。

とてもお手軽に取り組めるので、繰り返しの学習が期待できそうです。

②プリント、インターネットからの印刷物

今は、日本のサイトでも、外国のサイトでも自由に行き来して、いろいろな教材を引っ張ってくることができます。英文のサイトではありますが、基本的には、やりたい教材を写真やテキストから選択し、そのまま印刷できるものもあるので、外国でまさに現地の子どもたちが使っている教材が手に入れられます。

③英語ノート、画用紙

英語ノートと書きましたが、単純に4本の線が入った英語ノートのことを指します。ここに、簡単な英文で、絵日記や日記を書いてみるものいいです。

例えば、「I see a cat.」「The cat is brown.」とか、「I am a girl.」「My name is Hana.」などといった文章を少しずつ繰り返し練習していきます。

書くということは、小学校低中学年からになるかもしれませんが、例えば、英単語の学習をするのであれば、絵をかいてその下に英単語を書く練習を繰り返えししていくというつかいかたもあります。

少しずつでいいので、英語に触れていく機会を作っていきましょう。

まとめ

以上のようにお伝えしてきましたが、英語を得意にするためには幼少期の働きかけがとても重要になってきます。

以上のように、子どもたちの「英語環境」をいかに整えるかということについてお伝えしてきましたが、何度も言うように「繰り返し」とか「毎日続けて」ということがとても重要なキーワードです。

しかし、日本語環境に住む私たちにとって、親が英語環境を整えてあげることは容易なことではありません。ですので、子どもが自ら手に取れるような場所や、いつも目にする場所などに、英語に触れられるものを大人が意図的に用意してあげる必要があります。それは、何も難しいことではありません。

子どもの目につくところに、ポスターを張っておく、とか、遊んでいるときにBGMとして英語の音楽や絵本に付属しているCDをかけ流しておく、といったちょっとした努力で、子どもたちは英語環境を得ることができるのです。子どもたちが将来、英語を武器として世界に羽ばたいていけるようにするのは、まぎれもなく私たちのちょっとした努力から始まるのです。

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著者について

河内咲子 administrator

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