仕事で英語を使いたい!子どもの将来の英語就職「文化業界」編

仕事で英語を使いたい!子どもの将来の英語就職「文化業界」編

お子さんの職業選択の参考として、基本的な情報を載せさせていただきます。

今回は、「文化業種で働こう」というテーマで、「日本語教師」「出版翻訳者」「メディア翻訳者」「報道記者」「音楽プロモーター」の情報を載せました。

毎回書いていて感じることは、やはり「英語」はただの道具であるということです。まずは、しっかりとしたスキルを身に着けるということが大前提です。そのうえで、「英語」という道具があれば、より幅広く活躍できるのです。

仕事情報の横にあるレベルについて

A:日常会話レベル B:日常中級レベル C:ビジネス英会話レベル D:バイリンガルレベル E:アドバンスレベル

目次

日本語教師 英語力:A

基本的には「直説法」で日本語だけで教えることが多いため、英語がさほどできなくてもよい。しかし、日本語では説明が十分できない場合は、英語やその国の言語を使うと理解が得やすい。もし英語ができれば、海外で日本語教師として働けるチャンスが広がる。

英語力も適度に必要だが、何といっても日本語そのものや日本の文化に対する知識や理解が大前提。

日本語教師とはどのような職業?

日本や海外に住む、日本語を学びたい人たちに日本語を教える。生徒は学生、ビジネスマンとその家族など年代、国籍も様々である。

多様な国籍の人たちと、日本語を通して理解を深め合ったり、異文化コミュニケーションを測ったりできることが魅力。なによりも、自らが日本語や日本文化の良さを再確認出来たり、深く理解出来たりするところが楽しさ。外国人が日本語を習得することで、言葉のスキルが上がったり、生活に対する不安がなくなったり、楽しんだりすることは、草の根の国際貢献や国際交流といえる。

日本語教師に適している人

様々な国籍の人を相手にした、融通の利くコミュニケーション能力のある人。相手の文化や背景に関心が高く理解することに意欲的な人。またそれぞれの違う背景の人たちを理解したうえで、日本語の学習指導力やカリキュラムを立てる能力のある人。

日本語教師にはどうやってなる?

大学の日本語学科を専攻して日本語学校や大学の日本語教員として活躍するパターンや、民間の日本語学校が行う、日本語教師養成講座を修了し、日本語教育能力検定資格を習得するパターンなどがある。しかし日本語教育能力検定試験は、必須資格ではないため資格がなくても就職できる。まずはボランティアから始めるのも良い。

海外で日本語教師として働く方法としては、国際交流基金の「海外派遣青年日本語教師」、国際協力事業団の「青年海外協力隊」などの一員として派遣される方法がある。

さらに、民間の留学斡旋会社が募集する日本語アシスタント教師ボランティアというものがある(スタンスとしてはお金を払って「ボランティアビザ」を習得し、海外の公立学校などでボランティアさせてもらうというもの)。

出版翻訳者・メディア翻訳者 英語力:D

卓越した英語力と読解力はもちろん、日本語力表現力、原作を味わうための感性が同時に必要。新しい表現などを得るため、雑誌や出版物、ネイティブとの会話などを得るなど、常に語学力を磨く必要がある。また、理解力を深めるためには国際情勢、政治経済、文化や流行といったさまざまな情報を得ておく必要がある。

出版翻訳者・メディア翻訳者とはどのような職業?

出版社の依頼を受けて海外の様々な著作物を翻訳すること。華やかなイメージとは裏腹に、地味な作業の繰り返しの部分もある。

大別すると、文芸翻訳と非文芸翻訳に分かれる。

文芸翻訳は、文学、芸術などの作品を翻訳すること。優れた読解力と表現力が必要。

非文芸翻訳は、政治経済、社会問題、自然科学、人文科学、哲学など一般教養書、学術書などを翻訳すること。専門知識が必要。

メディア翻訳は、主に制作会社の依頼を受けて映画の字幕翻訳や、吹き替え翻訳をする仕事。劇場公開映画、ビデオ、テレビなどの翻訳にあたる。

出版翻訳者・メディア翻訳者に適している人

辞書や参考書などを参考にコツコツと調べ物をしながら作業を進められる根気のいい人。作品の世界を十分に表現できる想像力に富んだ人。

出版翻訳者・メディア翻訳者にはどうやってなる?

文芸・非文芸翻訳者の場合、初心者がいきなり単行本の翻訳をまるごと任されることはなく、ベテランと協約したりした役と呼ばれる一時翻訳の仕事をしたり実績を積み上げてプロになっていく必要がある。待遇としては、出版翻訳だけで生計を立てられる人は少数である。

メディア翻訳者は、プロ翻訳者も少数で、特殊な限られた分野なので、新人が参入するのはむずかしい。しかし、ツテや紹介などのチャンスを待つ手もあり。

文芸・非文芸翻訳者、メディア翻訳者のいずれにしても、翻訳者になるためには最初はまず翻訳学校で基本的な翻訳の技術を学ぶ必要がある。

報道記者 英語力:C

流暢な英語ができなくても、語彙が豊富で自分のえを英語で的確に表現できること。

報道記者とはどのような職業?

新聞、テレビなどマスメディアを通じて報道されるニュースの「取材」「レポート」を行う。

事件、事故、災害、政治経済、社会問題、国際問題、文化・芸術などのはばひろいジャンルにわたって取材をする。原稿を書くだけではなく、自らが画面に登場して、中継やニュース解説などを行うこともある。

また、世界のメディアや企業、各種機関などに事件や事故などの情報やデータを配信している通信社の仕事もある。

報道記者に適している人

まずは体力。そして、粘り強さ、フットワークの良さ、公平な視点持ち主、迅速な対応ができる人。好奇心旺盛で人見知りをしない性格。

報道記者にはどうやってなる?

大学や大学院を卒業して、通信社、放送局、新聞社などに就職する。新卒採用は、NHK、大手新聞社、民放キー局、時事通信社、共同通信社。中途採用は、中小の新聞社、地方の放送局。新聞社は、秋採用をしているところもあるので、留学生にも応募しやすい。

また、特派員は原則として社員として採用されている人たちが海外赴任の形で派遣されているが、海外レポーターは専属契約やフリーランスの場合が多い。レポーターは特派員ではカバーできない専門的な内容を把握している必要がある。

普段から日本の新聞のほか、欧米の新聞や週刊誌などあらゆるメディアをチェックし、多角的に見る視点を養っておくことが大切。

音楽プロモーター 英語力:D

海外アーティストや会社との交渉や来日・滞在の段取りや打ち合わせなど、あらゆる企画や手配、実行に携わる英語力が必要。また滞在中の健康管理や観光など、英語力に加えてコミュニケーション力や理解力、細やかな配慮ができる人。

音楽プロモーターとはどのような職業?

海外アーティストとコンタクトを取り、日本でのコンサートや音楽イベントを企画して招へいする仕事。海外の音楽情報からアーティストを選び、交渉、コンサート内容の企画、会場、日程、金額、スポンサー確保、地方主催者への公演券販売、チケット営業、アーティストのスケジュール管理や手配などコンサートの一連の流れのすべてに携わる。海外と連絡を取り合って情報収集や交換、海外出張の機会も頻繁にある。

音楽プロモーターに適している人

音楽やアーティストに興味があり、信頼関係や人脈構築ができる地道な人。今までにない新しい企画をするための情報収集力、行動力、感性の高さが問われ、粘り強い交渉力や精神的な強さも時には必要。

音楽プロモーターにはどうやってなる?

たくさんあるプロモート会社のうち、大物アーティストの企画をする会社や特定の分野やアーティストを手掛ける会社もある。自分のスタイルに合った会社に就職して、経験を積みプロのプロモーターとして活躍できる。

定期採用は少なく、アルバイトとして仕事に就くことから始めると良い。

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著者について

河内咲子 administrator

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