私たちが英語を学ぶとき、当然のように「A」「B」「C」…といったアルファベットを学びます。それは、アルファベットの形や音、歌などから英語に興味付けをするために有効だからです。そして「one」「two」「tree」…といったかずの数え方も学びます。数字自体を日ごろからよく目にするので、子どもには触れやすく、特に1から10は、言葉遊びのように繰り返し口ずさみます。
つまり、アルファベットや数字というのは、英語を言語習得する過程の第一歩です。今回は、数字の日本語での数え方を、英語をつかって遊んでみよう!というものです。
わたしは、英語はあくまでもコミュニケーションを図る道具だと考えています。その道具をどんどん使い倒すことで、「英語を経験をもって身に付ける=英語という道具を使って英語を自然と身につける!」ということになります。道具はどんどん使っていきましょう。
さあ、それではいってみましょう!
かずの数え方編
突然ですがまず、これを読んでみてください。
itchy
→knee
→sun
→she
→go
→rock
→hitch
→hutch
→Q
→juice
いかがですか?読めましたか?
では、読み方の答え合わせです。( )の中は意味を載せました。
itchy イッチ(かゆい)
→knee ニー(ひざ)
→sun サン(太陽)
→she シー(彼女)
→go ゴー(行く)
→rock ロック(岩)
→hitch ヒッチ(ヒッチハイク)
→hutch ハッチ(ハッチ)
→Q キュー(アルファベットのQ)
→juice ジュー(ス)(ジュース)
もうおわかりですよね?
itchy 1, knee 2, sun 3, she 4, go 5
rock 6, hitch 7, hutch 8, Q 9, juice 10
これは日本語で1から10までの数え方を、英語の音に合わせて数えやすくしたものです。
わたしが日本語教師アシスタントのボランティアとして過ごしたのはカナダです。カナダでは、オーストラリアに比べて日本語教育が盛んではありませんが、小学校、中学校、高等学校の第二外国語の選択教科として、日本語をひとつの教科として教えている学校があります。
特にオーストラリアやアメリカでも日本語教師がいた地域では、この英語音を付けた数え方を知っている人もいます。
このように共通して多くの国で日本語を身体で覚える方法が取り入れられています。
これはジェスチャーを付けることで、身体も一生に動かすため非常に言語を覚えやすくなるからです。さらに、身体を使って言葉を表現する方法は、幼児から小学生までみんなで楽しんで取りむことができるというメリットがあります。
では、かずを数えてみよう!
では、わかりやすくするために、「日本語の数え方」を表にしてまとめてみます。そして、表のほかに、ここでは、子どもが見て楽しめる動作付きイラストをご用意しました。
英語を知識として学ぼうとすると、数字を1から10まで唱えて覚えるといったような暗記中心になりがちです。ここでは、動作付きイラストにすることで、単なる数字のカウントではなく、体を動かして数え方を楽しく自然に身に付けられるようにしました。
ぜひプリントアウトして、まずはお子さんと楽しんでみてください。
- まとめの表
数字 | 英語 | 発音記号と読み方 | 意味 |
1 | itchy | ítʃi イチィ | 「かゆい」 |
2 | knee | níː ニィー | 「ひざ」 |
3 | sun | sʌ’n サァン | 「太陽」 |
4 | she | ʃi; シィー | 「彼女」 |
5 | go | Góu ゴォゥ | 「行く」 |
6 | rock | rɔ’k ロォク | 「すごい!」「かっこいい!」←「岩」でもいいのですが、あえて(笑) |
7 | hitch | hítʃ ヒィチ | ヒッチハイク |
8 | hatch | hʌ’tʃ ハァチ | ハッチ |
9 | Q | kjúː キュゥー | Q |
10 | juice | dʒúːs ジュー(ス) | ジュース |
※最後の「10」ジュースは、「ジュー」のみ発音して、「ス」は省いてください。
★とにかくやってみよう!
動作を説明しますと、次のようになります。
1(イチィ) かゆがる
2(ニィー) ひざを指さす
3(サァン) 大きな太陽を作る
4(シィー) 女の子を指さす
5(ゴォウ) 走る格好をする
6(ロォク) ギターを弾く真似をする
7(ヒィチ) ヒッチハイクの指を出す
8(ハァチ) ハッチを開ける
9(キュウ) Qをつくる
10(ジュー) ジュースを飲む真似をする
ぜひお子さんと実践していただいて、英単語とその意味を両方身に付けてください。
英語はコミュニケーションを図る道具です。英語をどんどん使って、英語が自然に身についてしまうのが理想です。
また、もしこの「日本語の数え方」をマスターしたら、ぜひ人に教えさせてあげてください。兄弟でシェアーするのもいいし、親に教えてみるのもいいと思います。誰かに伝えて、喜ぶ姿を見れば、披露した子どもの自信につながると思います。
外国人に実際に披露してもいいと思います。外国人といってもなかなかそのような環境にない場合は「子ども向けオンライン英会話」の先生に披露するというのも一つの手です。「子ども向けオンライン英会話」というのは、インターネットで受ける英語の格安レッスンです。
フィリピンやその他、世界の先生たちと英会話が楽しめるというもので、大体25分で1レッスンのところが多く、ワンレッスン数百円というところもあります。その運営会社にもよるのかもしれませんが、自分のレッスンは自分で組み立てて、好きなことを学ぶことができます。まずお試しで何回かレッスンを受けることができます。
その利便性を利用して、子どもに外国人講師に向かって自分で学んだ英語や、日本の文化などを英語で伝える機会を作るというのは面白いと思います。
英語が話せるようになるには、インプットも大切ですが、自分から「伝えたい!」という想いでアウトプットをすることも大切です。その機会を作ってあげられるのが、「子ども向けオンライン英会話」なのです。
特に子どもが小さいうちは、大人もどんどん一緒に参加して、親子で楽しめると素敵ですよね。我が家もそういうのを目指しています!
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