仕事で英語を使いたい!子どもの将来の英語就職「国際企業」編

仕事で英語を使いたい!子どもの将来の英語就職「国際企業」編

このページでは、お子さんの職業選択の参考として、基本的な情報を載せさせていただきます。

今回は、「国際企業で活躍しよう」というテーマで、「通訳」、「実務翻訳者」、「英文事務」、「英文秘書」、「マーケター」、「経営コンサルタント」の情報を載せました。

毎回書いていて感じることは、やはり「英語」はただの道具であるということです。まずは、しっかりとしたスキルを身に着けるということが大前提です。そのうえで、「英語」という道具があれば、より幅広く活躍できるのです。

仕事情報の横にあるレベルについて

A:日常会話レベル B:日常中級レベル C:ビジネス英会話レベル D:バイリンガルレベル E:アドバンスレベル

目次

「通訳」英語力:E

英語を聴く力、読解力、話す力と日本語力が同時に必要。また、相手が話す、専門用語からスラング、人や物の名前などの知識や用語を知る必要があるため、日ごろからニュース、時事用語、風習など、幅広く英語を理解する知識が必要。通訳でい続けるためには、常に英語力や日本語力を鍛えておくことが大切。

通訳とはどのような職業?

「琢次通訳」と「同時通訳」に大別される。「琢次通訳」は、通訳する相手の人が話す言葉を英語から日本語へ、また日本語から英語へと少しずつ区切って通訳していく。国際ビジネスや、観光・ツアーなどでの通訳がこれにあたる。

「同時通訳」は、国際会議や国際放送などで、話し手の英語を瞬時に日本語にしたり、日本語を英語に訳したりする。

グローバル化が進む中、海外企業、日本企業の海外部署での商談、会議、打ち合わせ、交渉などの場面で、英語と日本語の正確なかけ橋役。また、国際会議やシンポジウム、各種の展示会・見本市で出店者や来店者とのコミュニケーションを図ったり、海外からの顧客のエスコート通訳などでも活躍する。

時間をかけて推敲する翻訳家とちがい、その場限りの勝負といった緊張感があるが、納得した仕事ができたときは大きな達成感を得ることができる。

通訳に適している人

語学力、通訳スキル、コミュニケーション能力などが必要なため、話し手や利き手の心情を機敏に読み取れ、コミュニケーションを図るのが好きな人。また、英語・日本語の敬語や丁寧な表現をきちんと使い分けられる、礼儀正しく気配りができる人。

知らない単語をその場で調べることができないため、日ごろからいろいろな知識や情報を得ておく地道な努力ができる人。

通訳にはどうやってなる?

特に資格は必要ないが、通訳の養成学校に通って専門技術をつけるのが近道。資格は必要ないが、実力次第で通訳として働くことはできるため、技術の証明として「通訳技能検定試験」の資格を取っておくと良い。

需要が多く、応募する人も多いので、特にフリーランスの場合、競争が激しい。そこで、日ごろからの通訳スキルや語学力を磨いておく必要があり、同時に特定分野の専門知識を身に付けておくと良い。これからは衛星放送により、海外制作番組を訳して放送する「放送通訳」の需要も増えている。

「実務翻訳者」英語力:D

実務翻訳者とはどのような職業?

実務翻訳者はビジネスで必要とされる翻訳業務全般のこと。グローバル化が進み、ビジネスで必要ということで広範囲な業務のことを指す。いまや当たり前のように英語文書を扱うようになってきているため、一概に「翻訳者」とくくるのではなく、社内の誰しもが英語文書を扱う機会が増えている。その中でも、専門的に「実務翻訳」をする仕事について解説する。

実務翻訳者に適している人

幅広い知識に加え、専門的な知識や、最新の知識を得ることが大切で、その努力をや勉強をし続けられる人。語学力はもちろん、理解力、文章表現力、日本語の知識や使いまわしや比喩などの表現力を磨ける人。

実務翻訳者にはどうやってなる?

年齢、学歴は関係ない。大学、高校などを卒業後、専門学校や留学、語学検定などを受けて徐々に実力をつけ、実務翻訳者として活躍するという流れ。特別な資格などが必要な職業ではないが、翻訳者としてのスキルを評価するためには、(社)日本翻訳協会の「JTA公認翻訳専門職資格試験」、「JTFほんやく検定」などがある。経験が浅いうちは、英語力を証明するTOEICや英検の成績があるとアピールしやすい。翻訳者として活躍するため一般的なのは、フリーランスとして翻訳会社に登録し、仕事をあっせんしてもらうという形。しかし、まとまった仕事を依頼されるとは限らないので、いくつかの翻訳会社に登録することが多い。その登録方法は、各翻訳会社が設けている「トライアル」を受けて合格し、翻訳会社に登録することができる。

英文事務 英語力:B

一般事務全般を英語でこなすのが「英文事務」。グローバル化が進み、日本国内外の企業の行き来が盛んになった今、英文事務の活躍の場は様々なところまで広がっている。経験を積むことで、通訳、翻訳、英文秘書など専門職への道へステップアップできる最初の一歩ともなる。

どのような職業?

今や、社内の公用語は英語という企業も出てきたように、グローバルビジネスを展開している国際的企業では日常業務に英語を使うことが多い。文章を英語で書く、翻訳、電話対応、接客アシスタント業務など、また外国人スタッフとのやり取りを英語でするという業務内容。企業スタイルによっては、秘書、広報、人事などとして活躍することも考えられる。外資系企業では派遣社員を雇うことがあり、派遣で雇われることで自分の適性を見極めるよい機会となる。

適している人

事務職ということで、一般的な事務処理を正確に行える能力と、アシスタント的な業務内容が多いため、人とのコミュニケーションが上手に取れることが好ましい。

どうやってなる?

主に外資系からの求人が多い。外資系の求人広告は、英字新聞の求人欄、インターネットの求人サイトなどを利用して入手する。また、外資系に強い人材派遣会社に登録し、自分のレベルにあった仕事路紹介してもらい、実務経験を積んでいくことができる。各企業によって、求められるレベルが異なるため、語学検定やパソコン検定などの資格、また、前職の語学や事務経験なども生かしてアピールする必要がある。

英文秘書 英語力:C

主に外国人上司をサポートする仕事。外国人上司のスケジュール管理、書類作成や情報収集、電話対応、接客、日本人スタッフとや他企業、取引先のスタッフとの通訳業務など、業務内容は多岐にわたっている。キャリアを積めば積むほど、経験をスキルアップしていける。

日本と外国の二国間での懸け橋になり、日本に居ながらにして様々な文化や習慣に触れられるという面白さがある。

どのような職業?

外国人上司が日本で仕事がしやすいようにアシスタントするのが第一の役割。日本人スタッフや取引先との通訳や書類の翻訳など、会社での業務サポート全般を行うのが主な仕事。しかし、その上司によっては、慣れない日本での生活をサポートするといった日常生活に関する世話も仕事に含まれることがある。

適している人

一般事務職の習慣化された仕事ではなく、様々な状況に対応できる柔軟性のある人。また、先を読んで準備をしたりアドバイスしたりといった上司の仕事を円滑で進められるような気配りができる人が適している。また、様々なバックグラウンドの人と仕事をするため、広い人間性や、高いコミュニケーション能力をもったポジティブ思考であると良い。

どうやってなる?

その企業によって求められる人材は異なるが、高い英語力と基本的なパソコン操作技能を必要とする。専門学校等の「英文秘書養成コース」で秘書業務全般の基礎を学ぶことができる。

外資系企業は、英文秘書としての経験者を募集することが多く、すでに英文秘書の経験があるなら、英字新聞の求人広告欄やインターネットの求人募集から探すことができる。もしない場合でも、事務職や、秘書、英文事務などの経験を積んだ方が有利である。

マーケター 英語力:C

商品を作り、市場で売るための開発・販売を企画立案し提案するのにはマーケティングが必要。外資系だけでなく日本国内の企業においても、英語力のあるマーケターが必要とされている。

どのような職業?

商品を作って、市場で売れるようにするための、商品開発や販売の方法を企画立案する。

適している人

消費マーケットで必要とされる商品やサービスを、消費者のニーズや競合商品を分析して、新しい商品やサービスの企画を行ったり、広告、プロモーション計画をし実行したりするなど、商品やサービスの開発をするあらゆるプロセスが含まれる。

たくさんのデータ集積・分析を行い、消費者が欲する商品やサービスを企画するため、消費者意識について分析し考えたり、新しい生活像を考えたりするなど知的探求心が旺盛な人が向いている。また、企画をプレゼンテーションしたり、アピールすることができる人。

どうやってなる?

一般企業や広告会社の場合、大学で社会学やマーケティングを専攻すると、就職後の配属に有利に働くことも。また、マーケティング業務を専門に行っているマーケティング会社に就職し、スキルを磨いたのち、希望する企業への転職や独立することもできる。

外資系の場合は、中途採用が中心となるため、一般企業や広告会社などで経験を得たのち、外資系の企業へ転職することが中心となる。

経営コンサルタント 英語力:D

市場のグローバル化、規制緩和の流れの中で、企業が産業構造やシステムの変換しつつある。その競争に勝ち抜き続けるため、経営者と一緒になって考えて、企画提案する、ビジネスパートナーは強い味方。グローバル化や外資系企業とのつながりも濃くなるにつれ、英語でコンサルティングができると頼られる存在になる。

どのような職業?

新しいビジネスモデルの構築、企業の業務変革など、企業が抱える様々な経営課題や問題点を発見し、その解決策を提案して成功に導くビジネスパートナー役。

適している人

ビジネスや経営、問題意識に高い意識をもち、物事を論理的に考えたり説得力のある説明ができる人。相手の抱える悩みや問題点を引き出し、理解し、分析し、プレゼンし一緒に解決できるの目的意識の高い人。

どうやってなる?

新卒の場合は、どんな領域のコンサルティングを行いたいかによって、種類を選択し、大手のコンサルティング会社に就職することがよい。また、中途採用の場合も、多く募集がされているため、特定分野の専門知識がある人や、実務経験がある人は、中途採用に応募することができる。

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著者について

河内咲子 administrator

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