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年齢別!お金をかけずに子どもに英語習得させる方法!

このサイト「GO!GO!キッズイングリッシュ」は、「親が英語に挫折したから子どもには苦労してほしくない!」「英語の重要性はわかるけどどうやって伸ばしたらいいのかわからない」「わたしは英語は好きだけれどどうしたら子どもに習得させられるんだろう」などといった悩める方たちのために少しでもお役に立てればと思い、作成しました。

一言でいうと、「どうしたら我が子に英語を習得させられるのか」ということに悩んだり、困ったり、迷ったりしている親のための子ども英語情報を提供する総合サイトです。

子どもが英語を習得できるようになるための答えは

「子どもひとりひとりに合った英語環境を整えてあげる」

「英語で子どもが表現する場所をもつ」

この2つが重要です。

そしてその環境や場所を提供できるのは私たち、親や大人です。

2020年から日本の英語教育がかわります。それにあわせて小学校の英語教育も、これまでの受験英語ではなく、これまで以上に英語を使って表現する力を求められるようになります。そして、5・6年生の通知表には、国語・算数などと同じような評価として英語にも「成績」が付くようになります。

⇒新しい英語教育については「これから変わる小学校の英語教育!」で解説しています。ぜひ読んでみてください。

そんな背景の中、そもそも、私たち親が子どもに求める「英語力」はいったいどのようなモノでしょうか。

そして、これから必要になる英語力とはどういうものなのでしょうか。

それは、もちろん「ABC」や「英単語」、また「This is a pen!(これはペンです)」と言えることは素晴らしいことです。しかし、最終的に求めるところは「英語で自分の考えを自分で発信する力」「英語で相手とコミュニケーションをとる」ということではないでしょうか?

「そりゃあそうだ!」と思いますよね。もちろん誰もが「This is a pen!」が言えることが目的ではないことはわかっています。

しかし、日本の英語教育の現状は、せっかく早期に英語教育をさせてインプットして身につけた英語の知識を、アウトプット「しない・できない」つまり「話せない」子どもがたくさんいるのです。これは、私たち親世代がそれを痛いほどわかってきているのではないでしょうか。つまり、知識「インプット」だけに留まってしまい「アウトプット」である「会話力」を磨かずに満足してしまう人が多いのです。

ではたくさん英語に時間を費やしてきたわたしたち日本人ですが、英語が話せない人が多いのはなぜなのでしょうか?

理由はシンプルです。わたしたちには「アウトプットする環境がない」「英語をアウトプットする機会が少ない」つまり、「英語を使う環境が極端に少ない」のです。

アウトプットする環境がない例をお伝えしますと、受験生やわたしたち大人にとっては、英語を「読む」「書く」練習は大切ですが、特に幼少期では、「聞く」「話す」の練習を行うことが大切です。しかし、週1,2回の「英語の授業」や「英会話教室」だけでは肝心のアウトプットの時間は十分ではありません。

だから「インプット」に重点が置かれてきた日本の英語教育では、「アウトプット」とのバランスが悪く、英語を話せるようにならないのです。

そして、「結局英語が話せなかった」とアウトプットの少なさが原因で途中で諦めてしまいます。これはとてももったいないことなのです。

「学校や大学で通算10年間勉強したんだけど、全然話せないんです…」とか「英語習っていたんだけど、話せないんだよね…」という声を多く聞くのは、その過程過程で英語を「話す」「使う」経験が圧倒的に少ないからなのです。

私たちは「幼少期がいかに英語習得をするために大切な時期なのか」ということをわかっています。しかし、この大切な時期をあと一歩というところで逃してしまう人が多くいるのです。

その責任は環境を整えられない私たち「親」や「大人」にあると考えています。

ただ、今更私たちの英語力に嘆いても仕方がありません。

現実的に、もうすぐそこに子どもたちの本当の英語力が試される時が来ているのです。

英語教育が強化されてから英語力を身につけようと思っても、簡単に短時間で身につくものではないということを私たちは知っています。

だからこそ、始まってからでは手遅れになる前に、子どもたちの英語環境を私たちが整えてあげなければならないのです。

そのためには、先ほども述べたように「インプット」だけに偏らず「アウトプット」とのバランスをとる必要があります。

ではどうしたら子どもが「インプット」と「アウトプット」をバランスよく行って「英語で自分の考えを自分で発信する力」したり「英語で相手とコミュニケーションをとること」をしたりすることができる子どもに育てることができるのでしょうか?

しかも、できればお金をかけずに英語習得ができるといいですよね。

今回は「子どもの英語習得への道」と題して、英語環境を整えるにあたって、英語習得までの過程の知識やその流れについて、また、いかにお金をかけずに効率的に英語を習得させられるのかということについてお話ししていきたいと思います。

英語習得のための基礎知識編~まずは脳の働きを知ろう!~

まず、言語を理解するのは当たり前なのですが、脳です。子どもに英語を習得させるためには、まずこの脳の働きを知る必要があります。

言語を習得する脳の場所(言語野)は、「日本語をやり取りする脳の一部分」「英語をやり取りする脳の一部分」「スペイン語をやり取りする脳の一部分」…というように、それぞれの言語によって脳の働く場所が分かれています。そして、その言語を長期的に記憶させることが必要です。

長期的に記憶させるためには、繰り返し、体験的、体感的に学ぶことに飽きない子どもにとっては容易なことです。

身体を繰り返し動かすことによって記憶された物事は、自動的に「手続き記憶」に入ります。つまり、長期的に脳に保存されるのです。

子どもは体を動かすことが好きです。このため、幼少期に習得したことは自然に「手続き記憶」となり、長期記憶として保存されやすくなるのです。

幼少期に英語を自然の流れの中で習慣化し、繰り返し学習することで、大人になっても英語を使って、コミュニケーションを図り続けることができるのです。これが、幼児期に英語を習得する最大のメリットなのです。

幼少期からこの言語野を意識して働きかけることで、将来の英語習得に大きな差が出てきます。

⇒さらに詳しい脳と言語との関係性の記事については「大人になっても忘れない幼少期の記憶力~子どもは自転車も英語も忘れない!~」で詳しく解説しています。ぜひ読んでみてください。

年齢別!英語習得の方法

人は誰でもいきなり日本語や英語を話せるわけではありません。いろいろな段階を経て、繰り返し繰り返し、聞いたり話したり書いたりすることで徐々に習得していくものです。ここでは成長過程に合わせた言語習得の順序についてお話していきたいと思います。

〈胎児から1歳児ごろ〉

このころは無条件に耳に入ってくる情報が大きな役目を果たします。そしてそれは胎児のころから始まっているといわれています。このころから、子どもに英語を聞かせたり、英語で話しかけたりすることが大切になってきます。特に耳からの情報をスポンジのように吸収する時期です。

特に自分の身近な人から多くの言語を学びます。この時期は簡単な英語で話しかけたり、歌を歌ったり、また英語の絵本の音読などをしてあげると良いと思います。

一見聞いていないように感じるかもしれませんが、実は一番頭がいい時期です!赤ちゃんはちゃんと聞いています。赤ちゃんはなんと言っても「天才」なのです。

〈2歳児ごろから3歳児〉

これまで受け身だった状態から能動的に活動するようになってきます。そして、スポンジのような脳は健在で、子どもにとって刺激的なものほど吸収されやすい反面、言葉で伝えることも始まる時期なので、英語でやり取りする環境を整えると良いです。

それは、親でも大丈夫です。簡単な英語でもいいので、家でできる範囲で英語で話しかけたり、英単語を伝えたりするといいと思います。

もし自信がなければ、「英語の朗読CD」や「ナーサリーライム」と言ってイギリスやアメリカで親しまれている詩を聞きながら、一緒に歌ったり体を動かして遊んだりしてみるのもいいと思います。なるべく毎日続けるのがいいと思います。

〈園児から小学校低学年〉

先ほども述べたように、子どもは自転車に乗れるようになるために何度も転んだり練習したりして、身体を繰り返し動かして習得していきます。運動をしたり、何回も転んだりしながら繰り返し練習を行って習得した感覚は忘れません。こういった記憶は長期記憶として、大人になってしばらく乗らなかったとしても、少し勘を取り戻せば自転車に乗ることができます。

このようにして、幼少期に繰り返しの経験から習得した記憶はいつまでも私たちの中に長期記憶として残ります。つまり、この時期は繰り返し、しかも、楽しくたくさんの英語に触れることが大切なのです。

幼児期や小学校低学年の時期も、身近にいる人とのやり取りで言語を学んでいくため、赤ちゃんの頃から続けている英語絵本の音読や、CDを聞いて一緒に歌ったり、話しかけたりという英語に触れられる環境を、引き続き整えて、毎日繰り返してください。

もし、子どもも成長してきて、親に英語の自信がない場合は、子ども向けのオンライン英会話を活用してみるのがいいと思います。英語で実際に会話=アウトプットすることはCDなど一方的な聞き流しにはない、魅力があります。

なぜかというと、子どもの反応に先生が答えてくれるので、一方通行ではなく、双方にやり取りすることができ、先生が褒めてくれるので、英語を話すことに喜びを感じるからです。

CDや英語教材だと、「楽しい」と感じることはできても「喜び」を感じることは少ないと思います。

幼稚園や保育園に通いだすと、人とのかかわりあいの中で自信をつけていくこの時期だからこそ、子ども向けオンライン英会話をはじめるのにとてもいいタイミングだと思います。

一度、無料体験(ほとんどの子ども向けオンライン英会話は2回程度、無料体験ができます。変な勧誘もありません。)だけしてみて、いやだったらやめてしまえばいいので、子どもがどんな反応をするのか、試してみることをお勧めします。

⇒どの子ども向けオンライン英会話がいいか迷ったときは「ベスト3最新情報!「人気子ども向けオンライン英会話」優良6社ランキング&徹底比較」で詳しく解説しています。ぜひ読んでみてください。

〈小学校中学年から小学校高学年〉

大体10歳ごろになると、言語習得の臨界期が来ます。このころから感覚重視だった記憶方法から、理論的な記憶型方法へと徐々に移っていきます。つまり、無意識に自然に言語を習得してきた時期から、意識的に知識を習得していくように移行していきます。

つまり、これまでスポンジのようにいろいろな物事を吸収してきましたが、臨界期を迎えると、スポンジの役目は終わり、積み上げていくような吸収方法に徐々に代わっていきます。

これまでの無意識的な習得方法を引き継いで、さらにそれを伸ばしていくため、こうした意識的な習得方法を継続して行う必要があります。そうでないと、せっかく習得してきた言語が生かさません。

また、習得してきた知識をどんどん外に出していく時期でもあるので、自分を表現したり、自分の考えを誰かに伝えたりする環境を整えるようにしたいものです。

〈中学校以降〉

中学校以降は、記憶型の知識習得方法で、本人の意欲や関心が高いほどその定着力が高まります。

本人が英語は「必要なモノ」「将来国際的な仕事に就きたい!」とか「英検やTOEICなど試験で高得点がとりたい!」などといった英語を学習する動機付けがあれば、それなりに学習が進むと思います。

もし英語に対して苦手意識のある人は、「文法とかを覚えるのは得意ではないけれど、英語をつかっていろいろな国の人と話してみたい!」といった動機付けでもいいと思います。とにかく身近に「英語」に触れる機会を設けておきたいものです。

⇒英語を生かした国際的な仕事については「子どもに英語を生かす仕事に就かせたい!「国際協力」編」の記事で、いろいろな国際的なお仕事を紹介しています。ぜひご覧ください。

お金と時間がなくても英語習得はできる

これまでそれぞれの成長の過程で大切なことをお伝えしてきましたが、全部の成長過程において「親ができる」大切なことがあります。それは「親である私たちが、子どもが自ら楽しんで取り組める環境を整える」ということです。無理にやらされている状態では、習得に期待はできません。それは子どもも大人も同じです。

親の役目としては、あくまでも子どもの様子を見ながら、「無理なく進めていける環境を整える」ことが大切です。

⇒英語環境を整えることの大切さについては、「子どもの「英語環境」を作るとは?」に詳しく書かれています。ぜひ読んでみてください。

そうはいっても、英語教育となると、今の学校教育に頼り切れるわけでもないので、多額の授業料が必要となります。私たち親の最大とも言える悩みは、英語が大切だとわかっていても「時間もお金もそんなにかけられない!」ということだと思います。うちも4人の子どもがいるので、送り迎えや月謝だけでも大変なので、通学の英会話教室には通わせていません。

しかし、これまでのすべての悩みを解決する方法を見つけました。

それが「オンライン英会話」です。

子どもが嫌がれば簡単にお休みすることができるし(始まる数十分前までに連絡すればいいオンライン英会話もあります)、子どもが学びたい内容を要望することもできます。

なによりも親としては送り迎えもなく、待ち時間もありません。

また無料で使える教材を用意しているオンライン英会話もあるので、高額な教材費も払う必要がありません。さらにほとんどが入会費無料なのが助かります。

我が家もこのオンライン英会話を始めてから、マンツーマンの英会話を子どものレベルやペースに合わせて受けさせることができるようになりました。

このように、将来子どもたちが、真の「英語力」である「英語で自分の考えを自分で発信する力」「英語で相手とコミュニケーションをとる」ようになるために、膨大お金や時間をかけなくても習得させることがわかります。

以上のようにして、私たち親できることは、子どもに「英語の環境」を整えてあげることです。子どもの成長過程で学んだ「知識(インプット)」をその子の年齢や英語のレベルに適した「英語で表現できる(アウトプット)」する環境をバランスよく整えてあげるということが大切なのです。

実はバイリンガルでも、使わない英語は忘れてしまいます。

まさに「英語習得というものにゴールはない」と言えます。

海外にちょこちょこ旅行や短期留学などで足を運んだり、ボランティアでカナダの小学校で働いていた私自身も、日本に帰国してどんどん英語を忘れてしまっていくことを痛感しています。

どうしても英語に触れ続けないと長期記憶に入る前に忘れてしまうというのが現状です。また、子どもは日本にいる限りその英語環境を自ら整えることはできません。

だからこそ、英語に楽しく触れられる環境を私たち大人がが整えてあげる必要があるのです。そして、その環境を賢く整えられるのが子ども向けオンライン英会話だといえます。

子どもの「英語環境」を作るとは?

「英語環境」というものが子どもにとって大切だという話を聞いたことがある人がいると思います。

そうなんです、この「英語環境」は、子どもが英語を自然に習得するために不可欠なものなのです。英語習得のカギを握るのは、やはり幼少期からどれだけ英語に接することができたかということになります。そのために、この「英語環境」に幼少期から身を置くことが必要です。

つまり、親が子どもの英語習得のために、「英語環境」を家庭に作る必要があるのです。そして、「英語環境」のなかで、毎日英語に触れる機会を習慣化することが重要です。

しかし、そもそもこの「英語環境」とはどういうものなのでしょうか?またどのようにして作ったらよいのでしょうか?

今回は、子どものための「英語環境」とは何かということと、簡単なのに子どもの英語力を伸ばす環境の作り方についてお伝えしたいと思います。

子どもの「英語環境」とは?

まず、子どもにとっての英語環境は、簡単に表すと上記のように「聞く」「話す」「読む」「書く」「観る」になります。

しかし、そもそも「環境」を整えるのがなぜ重要かといいますと、一言で環境の重要性を表す言葉としてこのような言葉があります。

「子どもは環境と主体的にかかわり、環境を吸収し成長を遂げる」

つまり、環境が整うと「自分で選ぶものが整備されて、自分で選択できるようになり、その活動を集中して繰り返し行うようになり、その経験が子どもに満足感や達成感を与えてくれる」という一連の流れを得ることができるのです。そうなることで一個人の人間として、円満で温厚な人格に育つことができます。

環境を整えることで、子どもが主体的に物事にかかわるようになることができ、そして人間として満たされた人格に成長することができるのです。

これを英語活動に当てはめると、「整備された環境の中で、子ども自身が自ら英語と触れ合う機会を選び、英語活動を集中して行い、その経験が子どもに満足感や達成感を与えてくれる」という可能性が考えられるのです。

つまり、「聞く」「話す」「読む」「書く」という数ある英語活動の中から、初めは親がその子のレベルの活動を一緒に選び、親がそのやり方を伝えれば、子どもは自ら英語活動を楽しめるように徐々になっていくでしょう。そして、その英語活動の楽しさを知れば、集中して何度もその活動を楽しむでしょう。その英語活動の経験が子どもに満足感や達成感を与えるのです。英語を身につけるということだけにフォーカスしてしまうと子どもはその重圧感が嫌になってしまうでしょう。

しかし、このように子どもの自主性を育てる形で英語環境を整えて、子どもに寄り添った活動をしていけば、子どもは嫌がるどころか、むしろ、喜んで何度も活動を行います。

これぞ、自然に英語習得が可能な環境といえます。

ここではいわゆる英語の4技能「聞く」「話す」「読む」「書く」にプラス「見る」の技能を子どもが選択できるようにするためには、どのようにしたらいいのかということをお伝えしたいと思います。実際に、その環境づくりの例もご提案します。

補足ですが、「見る」というのはDVDやビデオ、ピクチャーカードやiPadなどの端末機、ポスターといった視覚に訴える教材のことです。もちろん「見る」というもののうちDVDやビデオ、iPadなどの端末機は、「聞く」とか「読む」といった作業も含まれますが、ここでは視覚的に鑑賞するといった「見る」教材ととらえることとします。

ではこの5つの環境の具体例はどのようなものかといいますと…

という感じになります。

しっかりこの環境を整えて、子どもに寄り添った声掛けをすることで、子どもの自発性を引き上げ、気が付けば「人格的にも豊かになりながら、英語も習得することができる」という超理想的な力を身につけることができるかもしれません!

「聞く」環境づくり

まず「聞く」についてです。幼少期に「聞く」ことは、とても大切です。4技能のうち、一番重要といえます。なぜかというと、「聞く」ことで「英語耳」を育てることができるからです。

「聴く」一言で「きく」といっても2種類あります。それは「聞く」と「聴く」です。

どういう違いがあるかというと、「聞く」は無意識に近い形で自然に音が耳に入ってくる状態を言います。例えば「話し声が聞こえる」とか「物音が聞こえる」といったことが「聞く」です。

一方、「聴く」は意識的に集中して聞くという状態をいいます。これは「講義を聴く」「相手の話を聴く」「音楽を聴く」といった時に使われます。

でも一般的に「聞く」が両方を兼ねることが多いので今回は「聞く」と表現しています。

では「聞く」と「聴く」は子どもの英語環境を整えるうえでどちらが大切なのでしょうか?

答えは、両方大切です。

なぜかというと、英語を「聞く」という無意識の状態で、自然な音として耳に入ってくる方法、つまり聞き流すことで作られる「英語耳」と、聴きたいから意欲的に意識をして「聴く」という方法で作られる「英語耳」の両方があるからです。

では、「聞く」英語環境を整えるためには、どのような例があるでしょうか?

それは以下のような例があります。

①CD、DVD、タブレット、パソコンで英語の音源を聞く

②人の話し声を聞く

③音声タッチペンで繰り返し英語の音源を聞く

ひとつひとつ解説していくと

①CD、DVD、タブレット、パソコンで英語の音源を聞く

こちらは、大きな目標は、このようないろいろな媒体を使って、ネイティブだけでなく、ノンネイティブの英語の音にも慣れる「英語耳」を作ることが目的です。ノンネイティブの英語については、また「英語のなまり」の記事のところで詳しくお伝えしていますが、いろいろな国や文化の中で話されている英語に慣れることで、将来、ノンネイティブの英語を理解しよりスムーズなコミュニケーションが図れるようにするのが目的です。

我が家の基本は、まずなんといっても「CDのかけ流し」です。朝と、暇なときは「うるさい!」とならない限り、母である私が勝手に再生ボタンを押しています。

また、CDの内容はチャンツ、ライムといった英語のリズムをつかむことで、英単語のでき方や、発音のスムーズな仕方を理解することができます。我が家では、マザーグースをクラッシック調、語り調、リズム調といった、ひとつのものを様々な切り口から楽しませて聞かせてくれるCDを選んでいます。

また、CD付の絵本を積極的に取り入れて、見たいときにするに手に取れるような場所に置いています。

DVDは、暴力的な発言や内容でない、平和な内容のキャラクターの英語DVDを選んでいます。

特にセサミストリートは、もともと「みな平等」というコンセプトで作られているので、肌の色はもちろん、障がいのあるお子さんも登場して、先入観を打ち破ってくれるところがいいと思います。

タブレットやパソコンでは、CD付でない英語絵本の英語音源が欲しいときに活用しています。

例えば、エリックカールの「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」など絵本のみを買ったとします。しかし、その英語音源が欲しいときに検索すると、外国の方がアップした絵が付いた丁寧な動画を見つけることができます。その本の朗読動画の音源を聞きながら、いっしょに絵本を楽しみます。

もちろん一番いいのは、おうちの人が英語絵本の読み聞かせをすることですが…。

それは後で触れるとして、まずは、時間を見つけて親がかけ流しをしてあげる。そして、子どもが聞きたいものがあれば、一緒に選んでかけ、聞いてまねをしたり、歌ったりしてみてください。

子どもが一番うれしいのは身近な人と一緒に、楽しむことなのです。

②人の話し声を聞く

これは、やはり一番身近な人が話す言葉を聞くということが、子どもにとって、リラックス効果があり、一番うれしいことです。ですので、親が英語の歌を歌ったり、マザーグースに出てくる英文を口癖のように繰り返し聞かせたりすることがベストです。

また、もちろん英語で話しかけるということもとても効果があります。

言語習得の臨界期といわれる10歳前後までに、いろいろな国の人の英語に触れておくことが大切です。

赤ちゃんのうちは、親が歌を歌ったりマザーグースを歌ったり、またCDなどの英語の音源を聞かせるというのがいいと思いますが、だんだん年齢が上がるにつれ、親以外の特にいろいろな国の人との実際のやりとりを少しずつ入れていくといいと思います。

今はインターネットが使えてとても便利だと思いますが、オンライン英会話などを活用して、英語をググっとより身近にすることができます。オンライン英会話は、いろいろな国の人と会話ができるところもありますし、特にフィリピンの講師が多くを占めているので、日本人が話す英語とは違う体験をさせることができます。

我が家も、英語を身につけるという目的もありますが、いろいろな国の人や文化に触れる目的が大きいです。そして、英語環境もですが、いろいろな国の人が世界にはいるのだという環境に慣れさせ、また英語を使う度胸をつけさせるということが最大の目的です。

ちなみに、3歳の子は、簡単な英会話は理解できているようで、講師の指示に従って動いています。

③音声タッチペンで繰り返し英語を聞く

最近、英語教材にはタッチペンがセットになっているものも多く出回るようになってきました。

我が家では、CD付き絵本がたくさんあるので、そのCD音源と絵本とを付属のバーコードシールと連動させて、遊び感覚で英語を繰り返し聞かせています。

日本語とは違う言語が面白く聞こえるときもあるようで、兄弟で繰り返し聞いて(遊んで)、まねをして、笑い転げているときもあります。

おもちゃと音声タッチペンを連動させて、例えば車に直接バーコードシールを張って「car, car. This is a white car.」などと絵本だけでなく実際のものにも英語と関連付けさせて遊ばせています。

とにかく、子どもは面白いと思ったことは何度も飽きずに繰り替える習性があります。CDのように再生ボタンを押したり戻したりという手間がないところが子どもには使いやすいようです。

以上のように、「聞く」にはまだほかにも、ラジオ、テレビ、音源ボタン付き絵本、音源付きおもちゃなどたくさんの教材があると思います。子どもの興味が一番だと思うので、子どもの興味に合ったものを選んであげてください。そして手に取って繰り返し使えるようなところに置いておくということが大切だと思います。

「話す」環境づくり

「話す」ための環境づくりは

①周囲の人と話す(家族、友達など)

②英語の講師と話す(オンライン英会話講師、英会話教室講師など)

などに分けられます。周囲の人がどんな言語で話しているか、どんな言語の環境に身を置いているかが、子どもがはなる言語に影響を与えます。つまり赤ちゃんの頃からどんな言葉を聞いたかということで、その子の話す言語は決定されます。という意味で「話す」ことは、「聞く」ことととても深く関係しています。

①周囲の人と話す(家族、友達)

家族や周りの人たちが話している言語を、子どもは自然と身につけます。

わたしたちの環境は、日本に住んでいる場合、日本語に囲まれて生活しています。そこで、子どもが過ごす環境に英語を取り入れることで、日本語の環境で生活する中にも、英語をいれてしまおう!というわけです。

「英語で話しをするの?」「わたしは英語が得意ではないんだけど…」

と思う方もたくさんいると思います。しかし、「わたしは英語ができないから、子どもには同じつらい目に合わせたくない。だから子どもには英語を身につけて欲しい!」という話をよく聞きます。

わたしは、親が全然興味がないものを子どもが興味を持つとは思えません。せめて興味を持つまでのきっかけ作りをする必要があると思います。

そこで、簡単なフレーズの英語で話しかけてほしいのです。

例えば、朝起きたら、「Good mornig!」とか「How do you feel?」とかです。

以下は、子どもに少しでも英語に興味を持ってもらうための話しかけを、各場面別にまとめたものです。

これらを参考にして、「ママ(パパ)も英語に興味があるんだよ。英語って楽しいよ。」ということを伝えていただけたらと思います。また、繰り返し、繰り返し、脳が英語という言語を認識するまで話しかけてみてください。なお、フレーズ集は印刷できるようにしてありますのでご活用ください。

朝の場面 ※随時更新

公園での場面 ※随時更新

昼の場面 ※随時更新

夜の場面 ※随時更新

②英語の講師による話しかけ(子どもオンライン英会話講師、子ども英会話教室講師など)

どうしても、「英語を話すことに抵抗がある」とか、「なかなか習慣化できない」といった場合は、「子どもオンライン英会話」や「子ども英会話教室」などを利用すると良いでしょう。

特に、オンライン英会話は各家庭のスケジュールを優先させて受講することができます。

どういうことかというと、「受けたい日」「受けたい時間」「受けたい場所」「教えてもらいたい講師」を自分で選択し、設定できるということです。しかも、これだけ条件が整っているのに、教室に通うよりも超低価格なのです。

中には24時間対応しているオンライン英会話もあるので、旅先など日本と時差がある場所でも受けられるし、子どもだけでなく親が受けたい場合も、子育てのひと段落する夜などにも受けることができます。

「読む」環境づくりと「見る」環境づくり

英語で「読む」環境と「見る」環境を整えるためには、どのようなことが必要なのでしょうか?これも、親の手助けがあると、子どもたちの「読む」ことに対する興味が膨らみ、自ら英語の本を手に取るようになるでしょう。

「読む」環境づくりに関しては、以下の3つについて、その生かし方や、環境の整え方についてお伝えします。プラス「見る」環境づくりに関しては、「読む」ことにプラスDVDやビデオ、タブレットなどを利用した動画が加わります。子どもたちが一番興味を示すのに手っ取り早いのはやはり、動画だと思います。

一日に何時間も見せ続けるのは問題がありますが、時間を決めたり、テーマを決めたりして見せることで有効に動画を活用できると思います。しかし、見せっぱなしは禁物です。これも親がかかわることで効果がぐんと上がります。例えば、一緒に鑑賞して、親が繰り返し単語やフレーズを言ってみたり、歌ったり踊ったりしてみるという子どで大丈夫です。

今回は、動画以外の「読む」「見る」についてその環境づくりの方法を考えてみたいと思います。

①本、絵本、パソコン、タブレットなど

②ピクチャーカード

③表、ポスターなど

①本、絵本、パソコン、タブレットなどで英語環境を整える

特に、幼いうちは、簡単なものでよいので、朝、昼、夕方、寝る前などどの時間でもいいので毎日読み聞かせをしてあげると良いでしょう。

しかし、この「読む」ということも、「聞く」ということと大きくかかわっています。なぜなら、最近よく日本でも聞くようになった「フォニックス」という物があります。これはアルファベット一つ一つにはエーとかビーとかいう「名前」のほかに「A:エァ」「B:ブッ」「C:クッ」といった「音」が存在するというものです。

そうなんです、実はアルファベットはエービーシーと習ってきましたが、ネイティブの国ではその「音」である「エァ」「ブッ」「クッ」とかを幼稚園や小学校1年生のあたりで習っているのです。

その「フォニックス」の理解もやはり音であり、英語を読むときに絶対に必要な技術なのです。「読む」ようになるためには、同時に「聞く」ことも大切にしていきたいものです。

今のは少し込み入った余談ですので、とにかく「読む」ということに近づけるためには、まずやはりここでも親や周りの人が子どもたちに読み聞かせをするというところから始まります。

簡単に読めて、繰り返し読みきかせができる絵本をお勧めします。例を挙げますと、オックスフォードの「リーディングツリー(ORT)」とか、「ソングバーズフォニックス(Songbirds Phonics)」がレベルごとに分けてあり、ページ数も少なく薄いので、親子で気兼ねなく手に取ることができます。

我が家では、この「ソングバーズフォニックス」の薄い本を一日3冊ぐらい繰り返し読んでいますが、英語の文字から、英文を言えるようになりました。子どもたちも、自分で英語の本が読めることがとてもうれしく思っているようで、自ら繰り返し手に取って読むようになりました。

②ピクチャーカード

ピクチャーカードとは、絵や写真、図などが一項目一枚の紙に表されているカードです。

そこには、文字が入っているものとそうでないものがあります。基本的に文字が入っている方が、「読む」ようになるためには必要だと思います。例えば「apple」のカードにリンゴの絵と単語が載っているとします。子どもたちは、まずは赤だったり青だったりのリンゴの絵や写真といったイメージを持つものに興味を持つと思われます。しかし、実は子どもにとっては「apple」という単語も、イメージの世界なのです。

英単語という概念をはじめは持っていないので、「apple」という文字をイメージで覚えてしまいます。

そのカードを子どもと一緒に読んでみましょう。できれば、カードを壁に差し入れて掛けられるものがあると良いでしょう。我が家では、カードは手作りにしていますが、簡単に済ませるためには、公文などのフラッシュカードを利用するといいと思います。うちもはじめは利用していて、カードの表のところもしくは裏に、リンゴなら直筆で「apple」と書き込みました。英単語の書いてあるカードもすでに売られていると思いますので、探してみてください。

③表、ポスターなど

これはいたってシンプルです。いつも子どもたちが目にする壁などに表やポスターを張るというものです。

表というのは、Sunday, Monday, Tuesday…といった曜日が表になったものや、数字が表になって見やすくなったものなどのことです。

ポスターは、アルファベットポスターや、絵が描いてあり、その一つ一つに英単語が書いてあるものです。市販のものでいいと思いますので、壁に貼って子どもたちと一緒に読み上げてください。我が家は、子ども部屋の壁と、トイレの壁に貼っています。慣れてくると、勝手に読み上げるようになるので、それまでは一緒に読んであげてください。

また、週替わりや月替わりで張り替えると、子どもたちが「ママーこれなんて読むの?」とか「これってどういう意味?」とか聞いてきます。そんなとき親としては、子どもが興味を持ってくれているということなのでうれしく思います。貼るだけなのでぜひやってみてください。

「書く」環境づくり

「書く」ことは、カナダの小学校では国語の授業で4年生になって本格的に学び始めるといった印象があります。物語を教師が音読し、配られたプリントに書いてある設問に文章で答えていくという感じです。設問は細かいものではなく、主にその本の感想を述べる設問にA4の用紙1枚が使われているというイメージです。

印象的なのは、カナダの子どもたちは、自分の感想や考えを、たくさん表現することができるということです。文章で表現したり、発表することに躊躇する子どもが少なかったです。みんな積極的に挙手をして、自分のまとめた意見や感想を発表していました。

日本では、書道や習字という授業もあり、文字の美しさや書き順などといった、見た目や文字そのものを重要視する風習があります。英語を主とする国々では、アルファベットを書く練習はしますが、あくまでも英語を遣ったり書いたりするためですので、すぐに文字を道具として活用する様子がうかがえるのではないでしょうか?だから、こだわるところは文字の見た目や書き順ではなく、文章の内容そのものであり、英語という言語は、自分の感想や意見をまとめるために使うことに重きを置くという授業が成り立つと思います。

それでは「読む」ことを中心にした環境を整える方法をお伝えします。

①テキストブック、ファンブック

②プリント、インターネットからの印刷物

③英語ノート、画用紙

①テキストブック、ファンブック

テキストブックとは、よく洋書を販売している本屋さんや、インターネットで検索すると出てくる、問題集のようなものです。おすすめとしては、SCHOLASTICというアメリカの会社のものや、schoolzonの発刊しているものが扱いやすいと思います。

SCHOLASTICという会社は、クレヨンやのりなどといった文房具も販売していて、みなさんもトイザらスなどで見たことがあるかもしれません。カナダの小学校でもこのメーカーのものが使われていました。

特に小さな就学前の子どもには、オールカラーのものを用意するといいと思います。

ファンブックは、字のごとくFUN BOOKで、お楽しみの本です。パズルのようなものや、数字をたどっていくと何らかの絵になるような、主に誰でも気軽に(ともすると英語が必要ないものもあるので、ぜひ一緒にone,two,threeなどと英語でレクチャーしながら子どもと一緒にやってみてください)楽しめる、お楽しみ本です。クリスマスやハロウィンにあわせた絵柄のものもあるので、シーズンごとに選んで楽しんでみてください。

とてもお手軽に取り組めるので、繰り返しの学習が期待できそうです。

②プリント、インターネットからの印刷物

今は、日本のサイトでも、外国のサイトでも自由に行き来して、いろいろな教材を引っ張ってくることができます。英文のサイトではありますが、基本的には、やりたい教材を写真やテキストから選択し、そのまま印刷できるものもあるので、外国でまさに現地の子どもたちが使っている教材が手に入れられます。

③英語ノート、画用紙

英語ノートと書きましたが、単純に4本の線が入った英語ノートのことを指します。ここに、簡単な英文で、絵日記や日記を書いてみるものいいです。

例えば、「I see a cat.」「The cat is brown.」とか、「I am a girl.」「My name is Hana.」などといった文章を少しずつ繰り返し練習していきます。

書くということは、小学校低中学年からになるかもしれませんが、例えば、英単語の学習をするのであれば、絵をかいてその下に英単語を書く練習を繰り返えししていくというつかいかたもあります。

少しずつでいいので、英語に触れていく機会を作っていきましょう。

まとめ

以上のようにお伝えしてきましたが、英語を得意にするためには幼少期の働きかけがとても重要になってきます。

以上のように、子どもたちの「英語環境」をいかに整えるかということについてお伝えしてきましたが、何度も言うように「繰り返し」とか「毎日続けて」ということがとても重要なキーワードです。

しかし、日本語環境に住む私たちにとって、親が英語環境を整えてあげることは容易なことではありません。ですので、子どもが自ら手に取れるような場所や、いつも目にする場所などに、英語に触れられるものを大人が意図的に用意してあげる必要があります。それは、何も難しいことではありません。

子どもの目につくところに、ポスターを張っておく、とか、遊んでいるときにBGMとして英語の音楽や絵本に付属しているCDをかけ流しておく、といったちょっとした努力で、子どもたちは英語環境を得ることができるのです。子どもたちが将来、英語を武器として世界に羽ばたいていけるようにするのは、まぎれもなく私たちのちょっとした努力から始まるのです。

子どもの英語教育にオンライン英会話を活用しよう!

 

子どもに英語を習得させるには、どうしたらいいのでしょうか?

アメリカンスクールに入れてしまえば簡単です。しかし、残念ながら、我が家にはそのような余裕はありません。

しかしながら、子どもの脳は天才です。大人の脳と違って、スポンジのようにいろいろなものを吸収します。また同時に、子どもはとても飽きっぽいです。

そこで、この大切な時期を逃さないためには、何歳からどのようなことを始めさせたらよいのでしょうか?

その答えはシンプルです。楽しくインプットし、楽しくアウトプットをする」ということを「継続的」に行うということです。このインプットとアウトプットとの2つのバランスをうまくとるということが肝心です。

最近、「子ども向けオンライン英会話」の人気が急上昇しています。オンライン英会話は基本的にアウトプットにあたるのですが、この「オンライン英会話」が「アウトプット」をするのに非常に役立ちます。この「子ども向けオンライン英会話」がすごいんです。一言で表現すると、「安!楽!自由!」なのです!その理由はのちほどお話しします。

家庭では英語のCDを聞いたり、英語のDVDを観たり、英語の絵本を読んだりして楽しく「インプット」することはできるのですが、それをうまく引き出す「アウトプット」は一般家庭では難しいです。

子どもが言語を習得するにあたって、10歳あたりが臨界期と言われています。臨界期とは言語習得の期限のようなものです。10歳ぐらいが臨界期だからといって、10歳から英語を始めてもいきなり話せるようにはならいのです。「英語を話す」ということは、インプットして蓄積したものが、アウトプットで外へ出されるというイメージなので、蓄積されたものがなければ、なにも外へでてきません。

つまり、幼少期からインプットした情報(ここでいう英語)を積み上げていき、こんどは5,6歳ごろからそれをアウトプットしていく環境づくりをすることが大切です。そして、徐々にアウトプットする機会を増やしていき、インプットとアウトプットのバランスをとっていきます。その繰り返しにより、英語が話せるようになるのです。

先ほども述べたように、子どもの英語は、すべての基本において、「楽しむこと」が中心となります。では、子どもが英語をどのように習得していくのか、年齢別にみていきましょう。

乳児期は、英語の音楽CDや朗読CDなどを聞いて楽しみます。そしてそれを、毎日BGMのように流しておくだけでもいいでしょう。

幼児期は、初めのうちはインプット中心で、聞くことはもちろん、見たり触ったり、まねをしていってみたりということが、より脳への吸収を手助けします。5,6歳にもなると大人が言っていることを理解し、それに対し限られた単語数ではありますが、きちんと返答ができるようになっています。乳児期とは明らかに違って、言葉を使ってコミュニケーションを図ることができるようになります。そしてこれは、アウトプットに当たります。

小学生になってくると、上記のインプットにプラスして、表現することの楽しさを感じ、「英語(英単語など)ができる・言える」ことを自覚したり、英語の単語や文章を知っているということを周りの人に認めてもらったりすることがうれしく、さらにアウトプットが進みます。

「アウトプット」ともいえる「英会話」を始める時期は、日本人の場合、5,6歳(幼児期後半・小学校低学年)からがよいと思います。その理由の一つに「母国語の習得を最優先させる」ということがあります。もちろん個人差があるので、早くから英会話教室に入れている方もみえます。

「母国語」は木で例えると根っこや幹の部分で、その根っこや幹の部分が十分に育って、長い文章を話すことができるようになる時期が5,6歳といわれています。その日本語の根っこや幹をしっかり育てたうえで、枝葉となる英語を「英会話」を利用して、どんどん話していくと良いと思います。

インプットからアウトプットにつながる時期に、それを一緒に楽しんでくれる「英語のできる人」つまり「英会話の先生」についてもらい、アウトプットを楽しく、スムーズに行うことが必要です。

まず、臨界期と言われている10歳ぐらいまでに行うべきことは、できるだけ早く自宅で「英語教材」を使って英語環境を整えて、英語に親しみ、インプットを習慣化することです。その後、5.6歳らいから今までためてきたものを「英会話」を使ってアウトプットするということなのです。

〈インプット編のまとめ〉

1日15分でいいので、毎日DVD、CD、絵本などを活用して英語に触れさせる機会を習慣づけしましょう。はじめは基本的にインプット(入力)型の学習から始まります。幼少期はどんどん吸収するので、まずは耳を中心としたインプットの学習を繰り返しさせることが大切だからです。そこで活躍するのが、英語教材です。子どもたちは、言語を超えて、歌ったり踊ったり、まねをしたりすることが好きなので、まさに楽しんで継続させるためにはもってこいの方法です。

しかもこどもの脳は、大人に比べて優秀で、それを毎日繰り返していくうちに、自然と英単語や英語表現をスポンジのごとく吸収することができます。

〈アウトプット編のまとめ〉

そして、さらにその吸収した知識を定着させるための方法があります。この英語教材を生かしたインプット型の入力的な学習から一歩進んだ学習が、アウトプットの出力型の学習なのです。今まで学んだことを外に出して働きかけることにより、さらに英語を定着させることができるのです。

それでは、どのようにして、そのアウトプットの学習を行えばよいのでしょうか?

今、そのアウトプット型の学習を支援するものとして注目されているのが、「子ども向けオンライン英会話教室」です。これまでは通学型の英語教室が人気でしたが、今や大手の英語教室でさえ、オンライン英会話教室を運営するようになってきています。

その人気となっている理由を、通学型の英会話教室と比較しながら探っていきます。

「子ども向けオンライン英会話教室」VS「通学型英会話教室」

最近「子ども向けオンライン英会話教室」とよく耳にしますが、子ども向けオンライン英会話教室とは一体何なのでしょうか?先ほども述べたように「子ども向けオンライン英会話教室」は一言でいうと「安!楽!自由!」です。この「子ども向けオンライン英会話教室」というものを知った人はラッキーだと思います。

そして、今現在も通学型の英会話教室にお子さんを通わせているのでしたら、この機会に見直しをするいいチャンスだと思います。

今や、インターネットは生活から切り離せないとても便利なものです。そのインターネットの無料ビデオ会話サービスのスカイプなどを活用したものが、オンライン英会話教室です。そして、最近では英語の早期教育に伴って、オンライン英会話教室の中でも子ども向けのものの人気が出てきています。

その人気の理由は、たくさんありますが、「安!楽!自由!」の意味をひとつひとつ見ていくと…

安!」は、なんといってもコストが低いため、週に何度も英会話の機会を持つことができます。つまり便利なインターネットを利用し、家庭で気軽にアウトプットの機会をたくさん持つことができるのです。そして、教室まで通う必要がなく、自宅で安心・安全に英会話を受けられるのです。

楽!」は、子ども向け専用のオンライン英会話も登場するなど、教材や内容の充実から楽しく受講できるということです。また、なんといっても、親が送り迎えの必要がなく「楽」であるということです。

最後に「自由!」は、ほかの習い事や用事などの時間を避けて、自由に時間割をマネージメントできるというところと、先生をこちらが自由に選べるというところです。時間を選べるというのはもちろんですが、子どもにも相性があるので、もし先生と相性が合わなければ自由に変えられるという点が「自由!」の意味です。

また、各オンライン英会話教室の規定にもよりますが、親子でレッスンを受けられたり、兄弟でレッスンを受けられたり、ポイントを家族などで分け合って受けたい人が受けられるという教室もあります。さらに、子どもの性格によりますが、通学型では緊張してしまうため、うまく活動ができない子でも、家だとリラックスして授業が受けられるという利点もあります。

あるご家庭は、通学型英会話教室に月10,000円ほど払って週1回45分のネイティブによるレッスンを受けていました。これが日本人の講師だと、8,000円前後ですが、ネイティブの講師というだけで、2,3千円高くなってしまい、ただでさえ高い授業料がさらに高くなるのです。

以下は「子ども向けオンライン英会話」VS「通学型英会話教室」の比較表です。


そこで、子ども向けオンライン英会話を選び、月8回(週に2回)の25分レッスンが4,536円で受けられるようになったのです。中には、毎日レッスンを受けたとしても週5回を6,264円で受けられるというオンライン教室もあります。

しかも講師は、海の向こうにいるネイティブ講師も選べます。

ではなぜ、オンライン英会話は安い授業料で受けることができるのでしょうか?

それは、教室運営にかかる費用がカットされるからです。教室を借りる、メンテナンスをする、光熱費、そのほかの設備費がカットされます。つまり、お互いにカメラ付きのパソコンがあり、インターネット環境であれば、いつでもどこでもレッスンをしたり、受けたりすることができるのです。オンライン英会話の先生は、先生のご自身が自宅でレッスンを行うこともあります。つまり、教える側も受ける側も自宅ということもあります。

それでは、オンライン英会話を受けるにあたって必要なものは何なのでしょうか?

あらかじめ準備する必要のあるものは、

パソコンかタブレット端末

webカメラ(パソコンなどに内蔵されていない場合)などの物品

有線または無線イヤフォン

インターネット環境

これらのをそろえられれば、より身近に英会話を楽しむことができるのです。

特に幼少期はたくさん英語に触れれば触れるほど、英語を聞き取る耳「英語耳」が発達するため、英語に触れる機会を毎日の習慣にできると良いです。それを可能にするのが「子ども向けオンライン英会話教室」なのだと思います。

 子どもの英語力向上には「インプット」と「アウトプット」のバランスが大事

子どもの英語力向上のためには、何度も述べているように、インプットから始まって耳づくりをし、アウトプットで蓄積されたものをバランスよく徐々に放っていくというイメージです。

アメリカンスクールに早くから入れるというのであれば、幼少期からインプットとアウトプットのバランスのとれた環境に身を置くことができると思いますが、そうでない限り、家庭でその環境づくりをする必要があります。その環境づくりを経済的に、しかも継続して行えるのが、インプットでは英語教材で、アウトプットでは子ども向けオンライン英会話の継続利用です。

英語教材は一度買えば、フォローのいいところだと使い方の指導を受けながら、毎日継続的に子どもに英語に触れさせることができます。そして、子ども向けオンライン英会話を毎日の習慣に取り入れて、英語に触れさせる機会を増やしていきましょう。なんと言っても、このオンライン英会話は、実際に英語教室に通うよりも、安く、時間も選べ、先生も選べるという好都合なのです。

英語教育は、繰り返し学習するのが有効です。5,6歳にもなれば、アウトプットである、「子ども向けオンライン英会話」を週に1,2回から始めて、徐々に回数を増やし、1日25分の週5回を継続していけるといいと思います。もちろん、DVD、CD、絵本などの英語教材を活用して1日15分でいいので、英語に触れさせる機会を習慣づけるというインプットを行いながら…というのが前提です。

子ども向けオンライン英会話教室でアウトプットする機会を習慣化し、インプットとアウトプットのバランスをうまくとりながら英語学習を進めていくのが、英語習得への最短の道だと思います。

子どものためのいろいろな「英語検定」と二次対策

いま大学入試センター試験が大きく変わろうとしているのを知っていますか?

センター試験の英語科目の「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能において、TOEFLや英検のような民間試験を国が認定する予定です。受験生がそのような民間の試験を受ければ、その成績を新テストの一部として、大学の合否判定に使えるようになるといわれています。

また、民間の英語検定試験は、大学入試だけでなく、大学卒業資格にまで影響を及ぼしそうです。つまり、一定のスコアを取らないと卒業できないという大学も出てくるかもしれません。

最近では英語学習の低年齢化が進み、高校・大学生どころか、小学・中学生で英語検定の高得点を取るために熱心に勉強する人が増えてきています。その理由は、入試に有利とか、就職するのに有利だからとかいうものです。確かに大学入試制度も大きく変わろうとしていて、子ども向け英語資格が入試に有利に働くという流れになりつつあります。もちろん、英語検定の高得点があるからと言って英語がはなせることと直結しているかといわれれば、そうだと断言はできません。しかし、英語検定で高得点を取っておく、進学や就職に有利になることは否定できません。

ここで取り上げる英語に関する検定は、子どもが受験できる検定試験や、今受けておけば将来に役立ったり、大人用の検定試験につながっていくものなどを取り上げました。それは、「英検(実用英語技能検定)」「児童英検」「TOEFL Bridge」「TOEFL Primary」「TOEFL Juinor」「TOEFL iBT」「TOEIC」「BULATS」「ケンブリッジ英語検定」「IELTS」です。もし受験することに興味があるのでしたら、以下を参考に、お子さんの現状や目的に合わせた検定を選んでください。

そして、「英検(実用英語技能検定)」に関しては、その二次対策についてもお伝えして行きたいと思います。

なぜ英語検定が重要視されるようになってきているのか

文部科学省は新テストの英語試験で、4技能が図れることも検討しました。しかし、記述試験や面接試験などが必要になる試験の採点は、何十万人もの人が受ける共通試験なので不可能です。そこで「書く」「話す」といった内容の試験を実施している民間試験を活用し、バランスよく評価できるようにできる理由から採用が検討されています。将来的には民間試験に全委託することも検討されています。

検定の種類、レベル、内容、比較

英語の早期教育化が進む中、子どもの英語力を測る各種英語検定試験を受ける年齢も低年齢化しています。そこで、従来のTOEFLや英検など、一般的に知られている大衆向けの英語検定試験も子どもから受けられる内容になってきています。中には色を塗る試験や、結果は賞状のようなものが送られてくるというそれぞれの団体が工夫を凝らして、子どもたちに楽しく試験に挑んでもらう工夫もされています。

大人のTOEIC(ビジネス英語検定)について触れますと、じつは検定試験は留学しなくても900点以上取っている人もいます(990満点)。このことから逆に言えることは、留学しているからと言って高得点が取れるわけではないのです。さらに言えば、900点以上とれたからといって決して英語を話すことができると言い切ることはできません。

これらのことからわかるように、英語を話せる人が検定試験で高得点を取ったり、合格したりするとは限らない。つまり、検定試験は訓練をつめば誰でも高得点を目指すことができるということです。

英語の検定試験とは、話せることとは直結しているとは言えないけれど、有利に「進学」「就職」また「キャリアアップ」をするためには必要なものということには変わりありません。

今回は、さまざまな子どものための英語検定試験も含め、英語検定試験をご紹介したいと思います。そして一番最後に、「英語検定難易度のめやす」として「TOEIC」「TOEFL iBT」「IELTS」「英検」のスコア比較を表にまとめました。

 

〈主要な英語の検定まとめの図〉

いろいろな英語検定のまとめ

検定試験といっても、大人のための試験を合わせると本当にたくさんの種類があります。「TOEIC」「TOEIC SW」「TOEIC Bridge」「英検(実用英語技能検定)」「児童英検」「TOEFL Bridge」「TOEFL Primary」「TOEFL Juinor」「BULATS」「TOEFL iBT」「ケンブリッジ英語検定」「IELTS」などです。これらの検定試験をそれぞれお子さんの目的に合わせて選んでください。

TOEIC

TOIECは、Test of English for international Communicationといい、1979年から、日本がビジネスの社会の中で英語でのコミュニケーション能力の低さを感じ、ビジネスにおける英語力を高めようと始まったものです。TOEFLと同じETS(Educational Testing Service)が試験問題を開発し、日本では一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会という団体が実施している。

内容は、リスニングとリーディングの2科目のテストをマークシート方式で解答していくもので、合否があるわけではなく、990点満点のうちどれくらいのスコアが取れたかによって、実力を測るもの。

その他に、TOEIC SW(スピーキング・ライティング)や、中高生や初級者向けのTOEIC Bridgeも実施されている。

〈TOEIC〉

検定料 年間実施回数 合否基準 対象
5,725円 10回 合否なし・スコア判定 満点990点 ビジネス・一般

〈TOEIC SW〉

検定料 年間実施回数 合否基準 対象
10,260円 24回 合否なし・スコア判定

speaking:満点200点

writing: 満点200点

ビジネス・一般

 

〈TOEIC Bridge〉

検定料 年間実施回数 合否基準 対象
4,320円 4回

 合否なし・スコア判定

リスニング:満点90点

リーディング:満点90点

トータル180点満点

(大体TOEIC500点がTOEIC Bridge の180点満点に相当する)

子ども

英検(実用英語技能検定)

実用英語技能検定(通称:英検)は、公益財団法人日本英語検定協会が実施しています。日本での進学や就職に欠かせない国内でもっとも有名な英語検定です。年間約230万人が受験するといわれています。日本の中学・高校・大学の英語教育に合わせて級が設定してあり、また学校などでの団体受験が可能なため、受験する人も多いです。

検定内容は、マークシート方式がほとんどで、解答しやすいです。ライティングは準1級からあり、その内容はメールやレターなど学生向きの内容になっています。

★英検受験めやす★

1級 大学上級程度
準1級 大学中級程度
2級 高校卒業程度
準2級 高校中級程度
3級 中学卒業程度
4級 中学中級程度
5級 中学初級程度

 

検定料 年間実施回数 合否基準 対 象
1,500円~8,400円 3回(6、10、1月)

      合否あり

5・4級:筆記、リスニング 、録音形式のスピーキングテスト

3級~1級:筆記、リスニング 、面接

一般・子ども・ビジネス

〈児童英検〉

児童英検は、英検と同じく、公益財団法人日本英語検定協会が実施しています。英語を基礎からしっかり学ばせるための検定です。BRONZE・SILVER・GOLDの3つのレベルを選んで受験し、合否の判定はありません。受験後に正答率が記された証明書が届きます。また、受け方としては、ペーパー版とオンライン版を選ぶことができます。オンライン受験もでき、受験前の学習システムとテストがセットになったものもあります。

検定料 年間実施回数 合否基準 対 象
BRONZE 2,500円(2,300円)

SILVER 2,700円(2,500円)

GOLD 2,900円(2,700円)※

※(    )内はオンラインテストの金額

ペーパー版3回

オンライン版 随時

合否はないがBRONZEから受けて、そのスコアによって次の段階のテストが受けられる

SILVER (BRONZE で80%以上のスコア)

GOLD(SILVER で80%以上のスコア)

一般

子ども

ビジネス

英検二次対策

ここで、英検(実用英語技能検定)の二次対策についてどのように対策をしたらいいかということについてお伝えします。

まず、二次試験ではどのようなことを行うかというと、「面接」です。

4,5級は二次試験そのものがなく、3級から二次試験があります。

4,5級の「スピーキングテスト」について

ただ、4,5級には級の合否とは直接関係ない「スピーキングテスト」というものが2016年度から導入されていて、スピーキング力を測れるテストが受けられます。これは、スピーキングテストとして独立したものとして合否が出ますが、直接的に4,5級の「級」の合否には関係ありません!

ところが3級からは面接があります。

3級から1級の「二次面接」について

3級から1級の二次面接についてですが、いずれの面接も、ノックして面接室に入り→挨拶から始まり→面接カード(本人情報が記載されているもの)を面接官へ渡し→名前を伝えるというところは共通しています

内容については、例えば「3級」は大まかにいうと

受け取った問題カードを使った質問3問と、受験者自身などについての質問2問が出題されます。

そしてこのような二次試験の練習が必要です。そして、二次試験の練習ができる面接官役の人の手助けが必要です。

また級のレベルが上がれば上がるほど、英語のできる面接官役が必要となるでしょう。

なぜかというと、1級にもなると、受験者の「プレゼン要素の高い」面接となることから、単語力、文章力、文法力、構成力などにたけた面接官役が必要になるのです。

そうなると、日本人同士で練習するのは難しいでしょう。

そこで、子どもの受ける級によって、そのレベルに応じた面接官役が必要です。手軽に面接官役をお願いできる外国人が身近にいることを知っていますか?

面接官役をやってくれる外国人が周りにいないという場合は「子ども向けオンライン英会話」を活用するといいと思います。

「子ども向けオンライン英会話」というのは、インターネットで受ける英語の格安レッスンです。

フィリピンやその他、世界の先生たちと英会話が楽しめるというもので、大体25分で1レッスンのところが多く、ワンレッスン数百円というところもあります。「面接官役」にそういう機会を利用するという手があります。

その運営会社にもよるのかもしれませんが、基本的には自分のレッスンは自分で組み立てて、好きなことを学ぶことができます。ですので、格安に気軽に「面接官役」を要望することができる「子ども向けオンライン英会話」会社もあります。

BULATS

BULATSは、Business Language Testing Serviceといい、確かなビジネスの力を、低コスト、短時間に測定することを目的とした検定です。ケンブリッジ大学のケンブリッジ大学英語検定機構が作成したBULATSを、日本英語検定協会と共同で日本企業が求める内容に合わせて開発したものです。BULATSそのものは、EUを中心として広く世界に普及しています。

ペーパー版が4種類、オンライン版3種類のテストがあり、組み合わせて受験することができる。団体受験が主流ですが、一部の代理店では個人で受験することもできます。

検定料 年間実施回数 合否基準 対 象
ライティング 3,900円

スピーキング(対面式) 6,900円

リスニング+

リーディング 2,900円

・団体受験は随時

・個人受験は代理店へ確認

合否なし

A1~C2の6段階評価

ビジネス

TOEFL

TOEFLは、Test of English as a Foreign Languageといい、いま、日本の英語教育の中で注目されているのが「TOEFL」です。TOEFLは英語圏の教育機関で通用する英語力を図る試験です。もともと、海外の大学留学のために受ける英語検定という認識は多いですが、日本にいる学生が自分の英語力を知るために良いテストなのです。そして、日本の大学入試センター試験の英語力を測るものとして取り入れられようとしています。TOEFLには受験者によって受ける内容が違うため、いくつかに分けられている、それが、TOEFL iBT、TOEFL Primary、TOEFL Junior、TOEFL Primaryです。

最近では、中学・高校生向けのTOEFL Juniorを学校単位で受験する中学高校が増え始めています。また、さらに小学・中学生向けのTOEFL Primaryも実施されるようになりました。

〈TOEFL iBT〉

TOEFL iBTは、Test of English as a Foreign Language Internet-based Testといい、アメリカをはじめ、130か国9000以上の期間が認めている、英語能力の証明となる学術用検定試験です。1964年に英語を母国語としない人々の英語力を測ることを目的として、アメリカの非営利教育団体「Educational Testing Service(ETS)」によって開発されました。

以前はペーターテストであるTOEFL PBT(Paper-based Test)が主流でしたが、2006年よりインターネットによるTOEFL iBT(Internet-based Test)に変更されました。

検定料 年間実施回数 合否基準 対 象
通常 225USドル

(通常申込締切後は手数料35ドル追加)

 12回から60回

 (月に2回から5回)

合否なし・スコア判定

スコア判定120点満点

 

高校生から

〈TOEFL Primary〉

TOEFLはTest of English as a Foreign Language Primaryといい、TOEFLの小学・中学生向けテストです。2013年には韓国とブラジルで導入が始まり、日本では2014年から始まりました。8歳以上の子どもが対象で、英語学習の低年齢化に向け、子どもの英語能力を測定するテストです。

検定料 年間実施回数 合否基準 対 象
申込時に確認 年2回  合否なし・スコア判定

Step1:218点満点+A1~C2の6段階評価

Step2:230点満点+A1~C2の6段階評価

小学生から

〈TOEFL Junior〉

TOEFLは、Test of English as a Foreign Language Juniorといい、TOEFLの中学・高校生向けテストです。日本では2011年度から実施されています。このテストは世界の同世代向けに行われるもので、海外基準での自分の実力を測ることができます。TOEFLの準備段階として受験する子どもも多くなってきています。

検定料 年間実施回数 合否基準 対 象
4320円(税込) 年3回 合否なし・スコア判定

900満点+A1~C2の6段階評価

中学生から

ケンブリッジ英語検定

ケンブリッジ英検は、ヨーロッパやオセアニアの語学学校には必ず対策コースがあるほどメジャーなテストです。等級区分は、CPE(ネイティブに匹敵するレベル)、CEA(プロフェッショナルのレベル)、FCE(プロフェッショナルへの第一歩的レベル)、PET(一応英語ができるレベル)、KET(ケンブリッジ英検の入門レベル)の5つに分けられます。

イギリスでは、大学院、大学、ビジネススクールなどで留学生受け入れ基準としても利用されています。

また、このケンブリッジ英検と同等の信頼性を持ちながら、子どもたちが親しみやすく受験できるのが「ケンブリッジ英検ヤングラーナーズ」です。

〈ケンブリッジ英検ヤングラーナーズ〉

世界に通用する英語の入門編として1997年から始まった、7歳からの国際英検です。対象は小学・中学生で、受験区分けはスターターズ、ムーバーズ、フライヤーズの3つに分かれています。すべてのレベルでスピーキング、リスニング、リーディング&ライティングの3つのセクションに分けられています。スターターズは色塗りのテストもあり、楽しく回答することができます。スピーキングはどのレベルでも5~10分程度の時間が設けてあります。

検定料 年間実施回数 合否基準 対象
スターターズ:5,400円(税込)

ムーバーズ:

フライヤーズ:

全国で年に数回実施。詳細はテストセンターへ問い合わせ。  合否なし・スコア判定

5段階評価結果をケンブリッジ大学の盾の紋章の個数によって示した賞状が受験者全員に送付される。

 

小学生

中学生

 

IELTS(アイエルツ)

留学、就職、移住時のテストとして世界で認められているものです。アメリカではTOEFL、それに対して、イギリス・オーストラリアはIELTSが主導となっているテストです。なぜかというと、このテストは特に「ジェネラル・トレーニング・モジュール」と言って、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの大学や大学院で入学許可の判断基準となっています。そして、日本から英語圏へ看護師や医師として登録の申請をする際にも必要になってきます。

検定料 年間実施回数 合否基準 対象
25,380円 全国13都市でほぼ毎週実施。(実施日によって会場が異なります)  合否なし・スコア判定

得点に応じて0~9.0のバンド(成績)が表示される。

高校生

ビジネス

英語検定難易度のめやす

 

このように日本では多種多様の英語の検定が行われています。それぞれの検定が、目的ごとに異なる技能や能力を問われるため、試験内容そのものも違っています。

お子さんの目的や目標にあった検定を選んでください。

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