毎年10月31日といえば、ハロウィンです。ハロウィンは、アメリカで始まったといわれているもので、日本でいういわゆる「お盆」のようなものです。
ハロウィンの日は死者の霊がよみがえります。しかし、一緒に出てくる悪い霊もいるので、その悪い霊から身を守るために、仮面をかぶったり、焚火をしたというのが始まりです。それが現在の、コスチュームで仮装したり、「Jack-o’-Lantern(ジャックオーランタン)」という、大きなカボチャをくりぬいて作る提灯のようなものを作り、家の周りに置いたりすることにつながっています。
もともとは、アメリカで定着した秋の収穫祭や悪霊を追い出す宗教的な意味合いだったのですが、今では民間行事として定着し、宗教的な意味合いはほとんどなくなりました。
わたしがカナダでハロウィンを始めて体験しました。当時30歳近かったのですが、子どもの親となったいまでも時折思い出し、楽しかった思い出に浸っています。思い出すだけでもワクワクします。
日本では、クリスマスに庭や家などを電飾で飾り付けるご家庭が増えていますが、実はカナダやアメリカなどでは、すでにハロウィンのころから、クリスマスに向けて、庭や家に電飾の飾り付けが始まります。ハロウィンは電飾プラス、ちょっと怖い飾り付けをします。
ハロウィンといえば、Trick or Treating(トリックオアトリーティング)です。「Trick or Treat!(トリックオアトリート!:お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ!)」といいながら、近所の家庭を回ります。するとたいていの人は「Treat!(いたずらはいやだから、お菓子をあげるよ)」と言ってくれ、持っていった袋や箱などに、お菓子を入れてくれます。近所の方々は、お菓子を準備し、子どもたちが来るのを待っていてくれます。
近所を回るだけで、どっさりとキャンディー(チョコレート、あめ、キャラメルなど)がもらえます。
このトリックオアトリーティングは子ども用のイベントです。しかし、わたしは当時どうしても参加したかったので、ホストファミリーの小1の息子さんと近所を回りました。しかもハロウィン用の衣装を持ち合わせていないため、彼らにとっておそらく珍しい「浴衣」で家々を回り、お菓子を山のようにもらいました。
ハロウィンはあくまでも子どものものですが、時に「ホントに素敵な着物だね」とか「君は子どもじゃないじゃないか~」と笑われながら、それでもお菓子をたくさんいただきました。おかげで体重が増えました。
この楽しいイベントをどうにかして日本の子どもたちに伝えられないか…という思いが高ぶり、カナダから帰国後すぐに、近所の子どもたちを集めてハロウィンパーティーを開きました。まだハロウィンが浸透していなかったので、仮装をした(させられた?)子どもたちははじめ、不思議そうな顔をしていました。でも、ハロウィンについて「日本のお盆のようなものである」とか「仮装して悪い霊から身を守ったり、お菓子をもらったりする」などという説明すると、なんとなくわかってきたようでした。
そして、子どもたちは最後には「トリックオアトリート!」と言いながらお菓子をたくさんもらうことができるようになり、満足げな顔に代わっていきました。その中の一人の子はもう20代ですが、「あのハロウィンパーティーは楽しかったぁ」と今でも言ってくれます。
あなたもお家で素敵なハロウィンパーティーをしてみてはいかがでしょうか?
今回は、「このサイトを観ればハロウィンパーティーを成功させられる!」というテーマで、ハロウィンパーティーのご提案をします。もちろん、パーティーでは英語をふんだんに使えるようにしています。まずは単語からでいいので英語を身近に置いてほしいです。
内容は、英語で「ハロウィンのいわれ」「子どもと一緒にハロウィンクッキング」「子どもと一緒にお部屋をハロウィンデコレーション」「ハロウィン手作りコスチューム」「英語の遊び」を説明できるようにしてあります。よろしければハロウィンイベントの参考にしてください。
ハロウィンのいわれ
ここではハロウィンのいわれを英語と日本語で簡単に説明できるように、参考文章を載せます。たくさん練習して、間違えてもいいので、「大人から子ども」に伝えてもいいし、「子どもから子ども」に伝えてもいいので、ぜひお友達の前で発表してください。(下の文章はA4で印刷できるようにしてありますので、発表や配布物としてそのまま活用することができます。★マークのところをご覧ください。)
毎年10月31日といえば、ハロウィンです。ハロウィンは、アメリカで始まったといわれているもので、日本でいう「お盆」のようなものです。 | Halloween is a celebration on the night of October 31st. It is similar to Obon in Japan. |
ハロウィンの日は死者の霊がよみがえります。 しかし、一緒に出てくる悪い霊もいるので、その悪い霊から身を守るために、仮面をかぶったり、焚火をしたというのが始まりです。 | On the day of Halloween,the spirit of the dead is raised. However there are the bad spirits come out together. That’s why it is the beginning of wearing masks,making a fire to protect from those bad spirits. |
子どもたちは衣装を着て、「トリックオアトリート!」と言いながら、近所を回ります。 近所の人は、子どもたちにキャンディーをあげます。 | Children wear costumes and go to people’s homes saying “Trick or Treat!” to ask for candies. And people give some candies to children. |
「トリックオアトリート!」の意味は「お菓子くれなきゃいたずらするぞ~!」です。 | ”Trick or Treat!” means “Give me a treat, or I will play a trick on you!” |
子どもと一緒にハロウィンクッキング
ここでは、ハロウィンパーティーを楽しむための簡単な料理と、実際に作ったお菓子を紹介します。英語と日本語で表記しますので、親子で一緒に、またお友達と一緒に、英単語も読みながら作ってみてください。
〈クモの巣クッキー(Spider webs)〉
★材料(ingredients)と道具(cooking utensils)
〈材料〉 ・ミルクチョコレート 2枚 ・ホワイトチョコレート 2枚 ・オレオ 18枚〈道具〉 ・電子レンジ対応ボウル ・ビニル袋 ・つまようじ |
〈ingredients〉 ・2 sheets black chocolate ・2 sheets white chocolate ・18 double stuf Oreo cokies〈cooking utensils〉 ・microwave-save bowl ・plastic bag ・tsumayouji |
〈作り方〉 2 オレオをそれぞれのチョコレートに完全(かんぜん)にカバーされるくらいに浸します(ひたします)。 3 それぞれの色(いろ)のチョコレートをビニール袋(ぶくろ)に入れます(いれます)。 4 つまようじを使って(つかって)、中心(ちゅうしん)から外(そと)に向かって(むかって)線(せん)を描き(かき)、蜘蛛(くも)の巣(す)を完成(かんせい)させましょう。 |
〈instructions〉 2 Dip some Oreos in each chocolates until fully coated. 3 Put each color chocolate in the plastic bag. 4 Using a pick, tumayouji, and starting from the inner-most circle, drag a line through eachcircle toward the edge of cookie to create web. |
子どもと一緒にお部屋をハロウィンデコレーション
まず始めに、ハロウィンに登場する主なキャラクターの紹介をします。そして是非、キャラクター達を英語で覚えてください。キャラクターは切って飾れるようになっていますので、お部屋にデコレーションするときは、キャラクターの名前を英語で口に出しながらデコレーションしてください。
次に、お部屋の飾り付けのアイディアをご紹介します。是非「cut(切る)」とか「put(貼る)」と言った簡単な英語に触れながら、デコレーションづくりをして、お部屋を飾ってください。
〈ハロウィンに登場する主なキャラクター〉
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このイラストの活用方法は、先ほどもお話ししたように、「シルエットに合わせて切って部屋の飾りに使う」というものの他に、「印刷して床に並べてカルタ取りをする」、「小さく印刷してカードを作って英語で答えられるかクイズ」をするなど、活用方法はいろいろありますので、試してみてください。
英語の遊び
最後に北米で知られている英語の遊びをご紹介します。これはハロウィン独自のものではありませんが、広く子どもたちの間で親しまれています。みんなで集まってトリックオアトリーティングだけでなく、英語の簡単なゲームを取り入れてみてはいかがでしょうか?
ここでは、Duck,Duck,Goose(ダックダックグース)とSimon says(サイモン・セズ)という北米では定番のゲームをご紹介します。
もちろん英語を口にしながら楽しんでみてくださいね。
〈Duck,Duck,Goose(ダックダックグース)〉
日本でいう、ハンカチ落としのようなゲームです。ハンカチ落としとの違いは、ハンカチを使わず、走らせたい子の肩や頭を一人ずつ触りながら歩いていくというところです。
ダックダックグースは、日本のハンカチ落としによく似ています。でもハンカチは使いません。
Aさんは輪になっている友達の肩を触りながら「ダック」「ダック」「ダック」…と言いながら、回っていきます。 AさんはBさんを触りながら「グース!」といい、友達の輪をぐるりと逃げます。 Bさんが逃げるAさんをタッチ出来たらAさんはもう一度「ダックダックグース」をやります。 BさんがAさんをタッチできなかったら、今度はBさんが「ダックダックグース」をやります。 |
Duck,Duck,Goose is similar to Hannkachi-otoshi in Japan. However, we don’t use handkerchief for Duck, Duck, Goose.First of all,one friend,A, touches and goes around the circle of anoter friends, saying “Duck,duck,duck…”.
The A can touch one of friends,B, saying “Goose!” then run around and sit on the B sheat. If the B could touch the A during run to, A have to do “Duck, duck, goose” again. If the B could’nt touch the A, the B can do “Duck, duck, goose” this time. |
〈Simon says(サイモン・セズ)〉
これは、サイモンが言うことをその通りに行わなくてはいけないというゲームです。せっかくなので、今回は上記の「子どもと一緒にお部屋をデコレーション」にある、ハロウィンにまつわるいろいろなキャラクタ―を載せた部屋飾りをつかってゲームをします。
まず「black cat」「witch」「Jack-o’-Lantern」などの飾りを部屋の壁や窓に貼ります。 |
Put the decorations of like black cat, witch, Jack-o’-Lantern on the wall or also window. One of friend says “Simon says……,touch a black cat!”, every another friends touch the black cat card what the first friend said. Take turns, you can touch many kinds of cards. |
以上がハロウィンを楽しむアイディアでした。
部屋を飾り、衣装を着て、ハロウィンについて話し、キャンディーを用意し…後は子どもと一緒にハロウィンを盛り上げてください!
もし可能でしたら、近所の方々に協力を呼びかけ、子どもたちが実際に外に出て、近所の家々を回って「トリックオアトリーティング」をしてみるというのはいかがでしょうか?
子どもたちにとってより思い出深いハロウィンとなること間違いなし!
最後に一つお願いですが、最近はやりのハロウィンのトリックオアトリートですが、もしご近所を回るときは、くれぐれも車に注意し、近隣住民に迷惑にならないように行ってください。