親子DE手作り英語教材~ABCアルファベットカードをつくろう~

親子DE手作り英語教材~ABCアルファベットカードをつくろう~

お金をかけたくない、でも子どもと一緒に楽しく英語を学びたい!という方におすすめなのが、「親子 DE 手作り教材」です。

カナダの公立小学校でも、担任による手作り教材は頻繁に活用されています。

特に、キンダーガーテン、つまり日本でいう幼稚園では、いろいろな手段を使って英語学習が行われています。幼稚園というと、日本で言う、5、6歳の小学校に上がる前の子が通うクラスですが、カナダの多くの公立小学校では、キンダーガーテンは同じ校舎内にあります。そのクラスで教鞭をとっている先生方は、子どもを引き付けるアイディアがとても豊富です。

今回は、そのなかでも「ありそうで、ない!」という「ABCアルファベットカード」をご紹介します。

巷には、平面のアルファベットカードや、アルファベットそのものがくりぬかれているパズルのようなものはあります。

しかし、このカードも一見「ふつう」にみえますが、何が違うのでしょうか?

実は、このカードは、「みる」カードではなく、「触れて、感じる」カードなのです。このカードをなぞることにより、アルファベットをより身近に感じたり、書き順や字の形を感覚で覚えられたりするカードなのです。このカードは、カナダのリンダ先生にいただきました。

しかし、こんな便利なカードですが、カードの構造上、平面プラス立体ということもあり、コストがかかるのでしょうか…カナダでも、日本でも、なかなかお店では売っていません。

そこで!わたしのモットーでもありますが、「ないものは、作ってしまえ~!」ということで、お子さまと一緒に、勉強しながら作れる「ABCアルファベットカードづくり」をお伝えします。

ちなみに、今回は、最初に「元祖」であるカナダ教師リンダが作ったもの。そして、2番目にわたしが、ご家庭にラミネーターがない場合、そのカードをアレンジしての作り方の2パターンをご紹介します。

どちらがいいかは、ご準備できる材料などや、お子さんの好みで選んでください。

作り方の下には「アルファベットのかきかた(運筆表)」も載せてありますので、カードを作るとき、また、カードを活用する際、そして実際になぞって練習するときなどに活用してください。

目次

1.元祖ラミネーター・リンダ編

 

材料・準備:画用紙、グルーペン、ラミネーター、ラミネートシート、えんぴつ

作り方:

  1. 画用紙を26枚均等に切る。
  2. えんぴつで大文字、小文字をそれぞれ横並びにAa~Zzまでのアルファベットを①で切った画用紙に書く。
  3. ②の上からグルーペンでなぞり、十分に乾かす。
  4. ラミネートシートに画用紙を均等に並べて、ラミネートをかける。この時、きちんと並べておくのがきれいに仕上がるポイント。画用紙と画用紙の間をはさみで切れるようにあけておく。
  5. 隙間の真ん中をはさみで切れば、カードの出来上がり!この時、隙間の真ん中を切らないと、出来上がったカードに空気が入ってしまう。もし空気が入ってしまったら、そのカードだけもう一度ラミネートする。

2.ラミネーターなし・Sakikoアレンジ編

材料・準備:厚紙(100円均一で購入)、グルーペン(100円均一で購入)、鉛筆

作り方:

  1. 厚紙を26等分する。この時、角でけがをしないように、ひとつひとつの角を落とす。
  2. 鉛筆でAa~Zzの下書きを、厚紙にする。
  3. グルーペンでなぞり、乾くまで待つ

さてでは、実際に上の2種類のカードを作ったり使い比べたりして、わたしの感想をまとめました。

出来上がったリンダ先生のカードとわたしの作ったカードを比較

〈リンダ先生のアルファベットカード〉

カナダのリンダ先生のカードを参考にさせていただいてアレンジしました。リンダ先生のは、グルーペンで書いたものが乾いてからラミネートしています。

しかも日本のラミネートと違って、ラミネート紙が柔らかく薄いので、アルファベットを触った感じ、モコモコしていて、練習に最適です。そして、リンダ先生のは汚れたら拭けばいいです。(日本のラミネーターやラミネート紙を使うと固い手触りに仕上がります。日本にも柔らかいラミネート紙が売っているのでしょうか?)しかし、作るのに手間がかかり、途中で子どもが飽きてしまうかもしれません。

〈Sakikoがアレンジしたアルファベットカード〉

一方、リンダ先生のものをアレンジしたわたしのものは、親子で簡単に作れるところが利点です。しかし、厚紙とはいえ、ビニル素材で保護していないので、汚れや折れに弱いのが弱点です。ただ、簡単なので何度も作ったり、何枚も増やせて、単語づくりの学習に最適です。

〈使い方の工夫〉

それでは、親子で作ったカードの使い方を少しご紹介します。

使い方の工夫は、「単語づくり」「単語を作ったらなぞる」「ABC順に並べる」「Aの付く単語のものを見つける・家の中から探す」「フォニックスの練習」「(もう一組つくって)神経衰弱」などです。

何よりも、まず自分たちでカードを作ることそのものが、すでに英語の学習です!

このように、お子さんと下記の「アルファベットのかきかた(運筆表)」で書き方を確認しながら、楽しくカード作りをすることで、「道具」としての英語をフル活用し、自然と英語が身につきます。

★「アルファベットのかきかた(運筆表)」


カードを作り終えたら、「アルファベットのかきかた(運筆表)」を見ながら筆順をカードをなぞって練習することや、カードを組み合わせて単語づくりにチャレンジしてみてください。アルファベットの形を繰り返し見て覚えることで、アルファベットを習得したり、カードを組み合わせて単語を作ったりしてアルファベットに親しんでください。

自分たちで作ったカードだから、より親しみがわき英語に興味がわくのではないでしょうか。

そして、もしABCからはじまる英語の基本を外国人に教えてもらいたかったら「子ども向けオンライン英会話」を活用することをお勧めします。外国人講師というと、通学型の英会話教室では、多額の月謝を払わなければなりませんが、インターネットで外国にいる外国人講師の子ども向けオンライン英会話を受ければ、格安でレッスンを受けることができるのです。

フィリピンやその他、世界の先生たちと英会話が楽しめるというもので、大体25分で1レッスンのところが多く、ワンレッスン数百円というところもあります。

 

これまでの「英語」=「高いレッスン料」というイメージが変わります。

だからこういったカードを作りアルファベットの基本を身につけさせつつ、本場の発音や外国の先生に触れさせたいと思うなら、手軽に英語環境づくりが可能です。

「ABCの発音」や、音から英語を学んでいく「フォニックス」などを学ぶことから始まり、ゆくゆくは英検やTOEICなどを目指すこともできるようです。

特に自分自身が英語の発音に自信がない場合は、「生の英語」を格安に子どもに提供することができるのです。

英語環境を幼少期から整えて、小さいころから「英語は楽しい!」という想いを引き出させたいものです。

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著者について

河内咲子 administrator

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